最強にクリエイティブなチームを作るのに必要な「5人の存在」3分LifeHacking(1/2 ページ)

クリエイティブなチームを築くために重要なのは、長期的な視点。各職場の成功/失敗例から、強いチームをより強くするために押さえておくべきポイントをまとめました。

» 2013年12月06日 08時00分 公開
[Emily Cohen(訳:佐藤ゆき),ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]

 貴重な戦力だったメンバーが会社を去ってしまい、急に補充が必要になった。もしくは大きなプロジェクトが決まったため、必要なスキルをもっている人材を増員する必要が生じた。多くの採用に関する決定は、スピードが求められます。長期的な安定よりも短期的な痛みの埋め合わせのために、スピーディーな採用が実施されるのです。

 とはいえ、クリエイティブなチームを築くために重要なのは、長期的な視点です。クリエイティブな職場の成功例・失敗例を見ると、強いチームをより強くするためには、押さえなければならない重要なポイントがあります。

 この重要なポイントを押さえれば、バランスのとれた生産的なチームが生まれ、次のようなカルチャーがチームに浸透します。

  • 従業員同士の対立がなく、楽しい雰囲気である
  • 生産性向上を妨げる要因が除外される、または少なくなる
  • クライアントや他部署のスタッフを、パートナーや支援者ではなく、敵と見なすような不健全な態度が消える

 重要なポイントは、チームに取り入れるべき「5つの存在」です。ただ与えられるだけの仕事をこなすのではなく、情熱をもって仕事に取り組むチームを築くのに欠かせない、その5つの存在を以下に紹介しましょう。

1.チアリーダー:チームの雰囲気を盛り上げる者

 あなたのチームは団結していますか? やる気が満ちており、楽しんで仕事に取り組める環境ですか? 答えがノーであれば、必要なのは「チアリーダー」です。

 「チアリーダー」はチームのやる気を高め、チームに積極的にかかわり、士気を高めつつ、メンバー全員をよりクリエイティブにし、仕事に対する情熱を向上させる存在です。社交的であり、チームメンバーを会話と共同作業に引き込むことのできる、生まれながらの能力をもっています。「チアリーダー」はメンバー同士のコミュニケーションを活発にするため、社交的ではないメンバーは、最初は1歩引いたり、不快に感じることもあるかもしれません。

 こうした「チアリーダー」を採用する際に気をつけなければならないのは、多くの「チアリーダー」は出しゃばりすぎであったり、お調子者である可能性があるという点です。理想の「チアリーダー」は、人生と仕事の両方に本物の情熱と愛情を抱いています。また、チーム内で社交的に話しかける存在です。

2.業界通:業界のトレンドを常に追い、チームに情報を共有する者

 あなたのチームは、カルチャーシーンやクリエイティブな業界全般で起きていることについて十分な情報を得ていますか? 答えがノーであれば、必要なのは「業界通」です。

 「業界通」は、ソーシャルメディアや業界向け出版物を通じて最新の業界ニュースを追うのを好みます。業界関連のイベントや、注目されているトレンド、将来有望なクリエイター、会社の情報を追って、チームに共有することを重視します。「業界通」は、チームの仕事が日々変化している業界の動向と合っていることが重要であると考えます。

 「業界通」なしには、チームは大きなインスピレーションに欠け、時代遅れになってしまうでしょう。理想的な「業界通」とは、読むことが好きで、好奇心旺盛である人です。

3.感情面でのクォーターバック:チーム内の対立を緩和する者

 特定のチームメンバーの性格やチーム内の対立によって、チームの雰囲気が壊れることがありますか? 答えがイエスであれば、必要なのは「感情面でのクォーターバック」です。

 「感情面でのクォーターバック」は、クリエイティブなメンバーを管理する際にしばしば生じるチーム内の対立をやわらげたり、処理することのできる存在です。自分の理想に突き動かされるあまり、時にこだわりすぎてしまうことのある右脳の持ち主のクリエイティブなメンバーに対して、仲介者、セラピスト的な役割を果たすことで、社内政治とメンバー同士の対立を最小限に抑えます。

 「感情面でのクォーターバック」の存在によって、社内の対立は抑えられ、チーム全体がまとまって機能することができます。こうした社内の対立を解消するのは、チームリーダーの役割だと見なされていますが、リーダーはそうした役割を担うのに必要な辛抱強さや対立を適切に処理するスキルをもっていないこともあります。「感情面でのクォーターバック」を担うべき者は、誠実で、人当たりがよく、理性的で、共感力の高い、感情的なサポートとフィードバックを与えることのできるメンバーです。

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