僕が19年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のことICHIROYAのブログ(1/2 ページ)

サラリーマンとして生きていくなら、従うべき流儀がある。会社の中でいつのまにか「使いにくい頑固な変わり者」にならないために知っておくべきこととは――。会社を辞めて起業の道を選んだ元サラリーマンが振り返る。

» 2013年11月07日 11時00分 公開
[和田一郎,Business Media 誠]

この記事は、ブログ「ICHIROYAのブログ」より転載、編集しています。


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 1つの会社で19年、サラリーマンとして勤めた。

 残念ながら、僕のサラリーマン人生は失敗だった。まだ、課長レベルだったけど、すでに先は見えていた。

 自分ではデキるつもりで突っ走っていたけれど、自分なりに壁を感じていたし、人事の同期から漏れ聞く会社の評価も中程度のものであった。

 僕らの世代(いま50代中盤)のサラリーマン人生も過酷だ。

 順調な人たちはすでに取締役になっているが、最近のリストラで、いまさら会社を辞めざるを得ない人もいる。

 サラリーマンを続ける以上、上から評価されるようにしなければ、若いころのわずかの差が、20数年後には無残な差となって突きつけられる。

 いまでも、ときどき、ああこうすればよかったな、と思い出して後悔することがある。

 そして、若くて元気な人たちをつかまえて、「オレみたいになるなよ」と説教したくなってしまう。

 成功者の話は、聞いてもあんまりためにならない、と言われる。

 しかし、実際のところ、若い人たちは失敗者の話も、その話者が失敗者であるがゆえに真剣に耳を傾けてくれようとはしないのだ。ちょうど、若いころの僕のように。

 「あんたが失敗したのは、あんたがあまりにも馬鹿だからで、オレはあんたとは違うし」と。

 それは分かっているが、今日はやっぱりそれを書きたい気分なので、書いておく。

 また、ひとつだけ追記しておくが、僕はサラリーマン生活では失敗したが、人生そのものの成否は、まだついていないと思っている。あしからず。

1.入社初日から社長を目指して、全力疾走すればよかった

 僕が入社したのは、ある百貨店だった。しかし、とても入りたいと思って入った会社ではなかった。そのため、入れてもらったにもかかわらず失礼な話なのだが、今から思えば最初から気が入っていなかった。よそ見しながら走っていたようなものだ。

 だが、同期の中には、有名大学で流通のゼミに所属し、入社初日から社長を目指して全力疾走しているような連中がいた。勝てるわけがなかった。

2.ゴルフをすればよかった

 ともかく、ゴルフをはじめればよかった。

 ゴルフを始めると、貴重な土日の休みを上司とのつきあいに「浪費」しなければならないもの、と思っていた。

 しかし、会社を離れても、あるいは大学の友達と、ゴルフを楽しんでいるみんなを見ていると、後悔の念がむくむくと起き上がってくる。

3.会社のカラーに染まりたくないと思わなければよかった

 僕の悪い癖で、いつもいつも、その時に属している集団のあるべき姿、望まれている人物像に反発を感じてしまうのだった。

 へそ曲がりなのだ。

 だから、会社のカラーに染まりたくないと思ったし、会社の価値観に反発した。気持ちの上で、会社の内側に入ることができなかったのだと思う。

4.社内の人のことに、もっと興味を持てばよかった

 社内の噂話が嫌いだった。

 誰それがどこどこの大学を卒業して誰々の後輩である――といった話も、退屈で仕方がなかった。

 しかし、社内の人事や人物に興味がないということは、逆に言うと、社内から自分も興味を持たれていないということでもあった。

 また、課長時代に、「だれでも引っ張ってくるから、必要な人間を言え」と言われて、とても困ったこともあった。そのときに引っ張ってきてもらった人は、仕事はできたが、すでにいるスタッフの1人と仲が悪いことで有名だった。その後、僕が2人の間に立たされて、泣くハメになったことは言うまでもない。

5.思い上がらなければよかった

 自分なりにかなりの業績をあげて、会社に大きく貢献したと思うことが何度かあった。

 たぶん、その時の僕の顔は、鼻持ちならないものだったと思う。

 サラリーマン生活は長いマラソンを走るようなもので、ちょっとした期間だけを早く走れても、それだけのことなのだ。

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