しつこいくらいに繰り返すトップ3%の人の仕事のルール(1/2 ページ)

普通の人とトップ3%になれる人との違いは、最後までやり遂げられるかどうかに尽きます。面白いアイデアが出ても、それを実行に移してやり遂げられる人と、やり遂げられない人の差は何でしょうか? それは「時間を待てるか、待てないか」です。

» 2013年10月11日 11時00分 公開
[石原明,Business Media 誠]

集中連載「トップ3%の人の仕事のルール」について

 本連載は、石原明氏著、書籍『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)から一部抜粋、編集しています。

トップ3%に入るような成功者は、少し違った基準で仕事をしています。その基準の多くは、細かいスキルや能力を伴うものではなく、仕事に対する姿勢やモノのとらえ方に関するものです。

ビジネスやプライベートに関係なく、人生において望んだ結果を得るために必要な知識や考え方の基準、さらにはお金の使い方や学習の方法まで、幅広い分野について「教訓=インストラクション」という形でまとめました。

「効率の悪さ」も利益につなげる。読むだけで最強のビジネスパーソンになれる50の法則を紹介。心を身軽にしポジティブな人生を送るための、珠玉の言葉と具体的な方法論を説いた1冊です。


時間を待てるか、待てないか

 普通の人と、トップ3%になれる人との違いは、最後までやり遂げられるかどうかの1点に尽きると言ってもいいでしょう。

 面白いアイデアが出ても、それを実行に移してやり遂げられる人と、やり遂げられない人の両者を分かつ差は何でしょうか? それは「時間を待てるか、待てないか」です。

 私がコンサルティングにお邪魔をすると、そのたびに新しい情報ばかり聞きたがる経営者がいます。

 彼らは一様に、新しい動きや考え方に触れては驚きます。つまり、驚くような刺激をもらいたいと考えているだけです。

 しかし「へえー、そうなの」「わあ、面白いね」と、そのときは会話が盛り上がりますが、そういった新しい情報を知っても、その会社がもともと抱えている問題は解決しません。目新しさだけを求めて現実を見ないから気ばかり焦って、会社はいっこうに変わっていかないのです。

 成功する人は、自分が言ったことを自ら実行し、結果が出るところまでやり遂げられる人です。

 当然のことながら、それには時間がかかります。

 農業で考えると分かりやすいでしょう。作物を育てるためには種をまき、水をやり実りを得るという一定の時間が必要です。畑で作物を育てるときも、土壌をつくるところからはじめて、1人前と評価される作物を収穫できるまでには、最低でも5年はかかるといわれています。

 有機農産物の定義にしてもそうです。農薬や化学肥料、化学合成土壌改良剤を使わずに3年以上経っていて、堆肥による土づくりをした田畑で収穫されたものを指します。それだけ時間がかかるのです。

 農業と同じように仕事で成功するのも、本来とても気の長い話なのです。

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