1つの会社で働き続けるのは有利なのか、不利なのか3分LifeHacking(2/3 ページ)

» 2013年09月27日 14時35分 公開
[Melanie Pinola(訳:椎野陽菜),ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]

働いた期間よりも市場価値こそが大事

 しかし個人のキャリアのためにあえて転職を決意するのに、はっきりした時間の上限などはありません。前職の雇用期間の長さはキャリアの全体像を語る上での一部にほかならないのです。これまで着実に仕事のスキルを伸ばして来ているのであれば、新しい環境にも上手く慣れ、堅実な仕事のネットワークを構築し続けられることが証明できます。そこには「長すぎる」といった時間的な制約などありません。

 実際に年功序列にのっとって指導的な立場となり社内でも発言権が増してきているようであれば、10年以上1つの職場に居続けるのもまた素晴らしい事です。会社側が願う未来のマネジメント職としての2つの資質、信頼に足る人物であり忠誠心のある人物だといえるでしょう。

 IT事業における採用担当者のジョー・シェルトン氏は、重要なポイントは時代の波に乗り遅れず働く事だと言っています。

 1の職場に長く居る事に規定の時間枠があるとは思いません。重要なのは、自分の専門分野において時代の波についていってること、そしてその分野で同じく働く人々とネットワークを作っておくことです。

 私はこれまで、20年以上勤務した後に会社を解雇され、業界内でも孤立し、その後の職探しがとても大変だった人々を見てきました。またその一方で、10年以上勤務しても常に時代の変化の波に乗り、仕事上のネットワークをあちこち作り続けて来た人たちが本当に素早く次の仕事を見つけて行くのも目の当たりにしてきました。

 もしあなたが現在の仕事に満足しているなら、長く働きすぎたと言った理由で辞める理由はどこにもありません。ぜひともご自身とその仕事のスキルにおいて市場価値を維持しておく事が大事であることをお忘れなく。

 AvidCareerist社で管理職の人材コンサルタントであり、職務経歴書のライターでもあるダナ・スヴェイ氏はこのように述べています。

 良く耳にする質問に「同じ上司に付いてどれぐらい働いたら長すぎるといえるのか」というのがあります。上司が替わるたびに、職場環境や職習慣のようなものが大きく変わるのを受け入れざるを得ないでしょう。もし人が7年以上も同じ会社で働いていれば、彼らの職務経歴書の中には必ずどこか変化への順応性を垣間見ることができると思います。

 例えば、社内で直属の上司・部下の関係に変化があったり、ジョイントベンチャーに参画したり、指導的な役割を与えられたり、社内のビジネス戦略の著しい変化を体験したりなどといったところにおいてです。これまでいかに新しい職場環境に適応して来たのかをしっかり示し、説明をすることが大事なのです。

 今現在新しい仕事を探していようといまいと、さらなる発展のために勉強を続けたり、今いる場所で自分が成長できる方法を探してやってみたりする事に損はありません。

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