「常識」こそが成功の足かせ稼ぐ人の仕事術(2/2 ページ)

» 2013年09月25日 09時00分 公開
[北岡秀紀,Business Media 誠]
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常識を破るとは、トップ4%と同じ行動をすること

 私はコンサルタントとして、セミナーやコンサルティングなどで延べ2万人を超える経営者とお会いしてきました。そして、合わせて1000人以上の経営者にコンサルティングをし、その会社のスタッフにもたくさんアドバイスをしてきました。成果をあげなければ、契約は打ち切られるというシビアな現場です。

 そこで気付いたのが、多くの人にとって成果をあげるための足かせとなっているのが、まさに「常識」だということです。実際、正しく「常識」を破ることができると、一瞬で成果があがります。なぜなら、今までの行動が大きく変わるからです。

 実際に、

  • 「優先順位を立てること」をやめたおかげで、働く時間が半分になり売上が倍になったセールスパーソン
  • 「顧客志向」をやめて、客単価が倍になり、会社の利益が2.7倍になった経営者
  • 「夢を紙に書いて」も、夢を細分化して計画しても叶わなかったのに、あることをやっただけで長年の夢だった独立起業を果たしたサラリーマン
  • 「人のために尽くす」のをやめて、徹底的に利己主義を貫くことで年収を倍にし、孤児院に寄付をしまくっているスーパーサラリーマン

 など、「常識」を破ることで一瞬で成果をあげるようになった人がたくさんいます。

 「売上の80%は20%の営業マンが稼ぐ」「仕事の成果の80%は、費やした時間の20%から生まれる」。

 これは、「パレートの法則」「80:20の法則」と言われますが、キッチリ80:20という数字になるかは別にして、非常に少ない人が多数の成果をあげていることは、あなたの周りを見ても分かると思います。

 それをもう少し深掘して考えてみると、80%の収益を稼ぐ20%の中においても、その80%を稼ぎ出す20%がいるということです。つまり全体から見た場合、「64%を稼ぎ出すトップ4%がいる」ということです。

 これが本連載の基となった書籍のタイトルにある「96%の人がやっていない」の由来です。

 多分、本連載を読んだらイラっとすることが多数あるはずです。信じていた「常識」を否定されるのですから。しかし、イラっとしているということは、それだけ「常識」にとらわれているサインです。

 あなたの貴重な時間を使って本連載を読まれるわけですから、まずはいったん、書いてあることをそのまま飲み込んでみてほしいのです。「道徳的に照らせばおかしい部分もあるけど、冷静に考えればそうだよな」と思えるはずです。でも、自分に合わないということであればそれは採用しなければいいのです。

 一度飲み込んでみて、マズければ吐き出す。そういうスタンスで読んでみてほしいのです。

 私の「常識」の破り方は大きく2通りあります。

 1つは、一般的な「常識」の真逆を薦めるという破り方。

 もう1つは、「常識」が言うことには賛同するものの、その「常識」が喚起している行動に異を唱えるという破り方です。

 仕事の妨げにしかならない多くの「常識」を一度破ることができれば、成功に本当に必要なことが見えてきますし、それに必要な行動だけに集中することができます。

 そうなればシメタもの。あなたの仕事の仕方は大きく変わり、成果をあげるのが当たり前の稼げるビジネスパーソンになっていることをお約束します。

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