目的別、PDFの「作成/変換」に役立つ無料オンラインサービスビジネスの悩みを解決するPDFドリル

Adobe AcrobatなどのPDF編集ソフトがない環境で便利に使える、PDF関連のオンラインサービス。前回の加工関連サービスに引き続き、PDFの「作成/変換」に役立つ無料オンラインサービスを紹介しよう。

» 2013年09月17日 13時45分 公開
[kizuki,Business Media 誠]

 Adobe AcrobatなどのPDF編集ソフトがない環境で便利に使える、PDF関連のオンラインサービス。前回の加工関連サービスに引き続き、今回はWebページやオフィス文書などからPDFへの変換、またPDFからフォーマットへの変換など、PDFの「作成/変換」に役立つ無料オンラインサービスを紹介する。

 なお前回と同様、ビジネスで使用する文書の多くは、外部サービスへのアップロードが好ましくない場合が多いので、利用に当たっては注意してほしい。また多くのサービスではアップロードできる容量やページ数に制限があることも多いので、通常はAdobe AcrobatなどのPDF編集ソフトを利用することをおすすめする。

WebページをPDFに変換する

 保存や印刷などのためにウェブページをPDF化したい場合は「PDFmyURL.com」を使うとよい。ブックマークレットやChrome用の機能拡張も用意されているほか、URLを指定しての保存にも対応する。インタフェースが日本語の「HTML to PDF Converter For Free」や「HTML2PDF.BIZ」、Googleドキュメントへの保存に対応した「Web2PDF」も便利だ。

「PDFmyURL.com」

HTMLファイルをPDFに変換する

 オンラインにあるウェブページではなく、ローカルに保存しているHTMLのアーカイブをPDFに変換したい場合は「Convert HTML to PDF online」を使うとよい。HTMLのソースコードを貼り付けての直接変換にも対応している。フォントが中華系なのが惜しい。

「Convert HTML to PDF online」

オフィス文書をPDFに変換する

 オフィス文書をPDFに変換するサービスは数多く存在するが、インタフェースの分かりやすさで選ぶなら「CometDocs」、オフィス文書以外の対応フォーマットの豊富さを重視するなら「Convert.Files」がおすすめだ。前者はメールで受信、後者はサイト上でダウンロードリンクが表示される仕組みだ。


「CometDocs」(左)、「Convert.Files」(右)

 ただし、これらのサービスは対応フォーマットが多い反面、PDFならではの変換オプションが指定できない。PDFに限って言うならば、Acrobatの互換性や解像度などを指定して変換できる「Document Converter」もおすすめだ。

「Document Converter」

PDFをオフィス文書に変換する

 前述の「CometDocs」「Convert.Files」のほか、インタフェースの簡潔さを重視するのであれば、Googleドキュメントへの直接保存にも対応する「PDF Converter」もおすすめだ。また、レイアウト重視でWordに変換するのであれば、テキスト類をすべてテキストボックス内に入れることで見た目優先で変換する「Convert PDF to Word Online for Free」も使い道がありそうだ。


「PDF Converter」(左)、「Convert PDF to Word Online for Free」(右)

PDFからテキストを抽出する

 PDF内に含まれているテキストを一括して抽出したければ「Convert pdf to Text」を利用するとよい。センタリングや右寄せといった書式を保った状態で書き出せるので、既存のPDFをベースに新たな書類を作りたい場合に役立つ。もちろん日本語にも対応している。

「Convert pdf to Text」

PDFを画像に変換する

 「imverter」を使えば、PDFファイルをJPGやPNGなどの画像ファイルに変換できる。スキャンしたPDFをいったん画像に変換して補正を行いたい場合に便利だ。

「imverter」

 このほか「CometDocs」や「Zamzar」にも同様の機能がある。

「CometDocs」

画像をPDFに変換する

 前述の「imverter」のほか、「CometDocs」や「Zamzar」が対応している。ただしいずれも1枚の画像を1つのPDFに変換するだけで、複数の画像を1つのPDFにまとめることはできない。この場合は1枚ずつ変換したのち、「ilovepdf.com」などPDFの結合が行えるツールを使って、1つのPDFにまとめるとよいだろう。

「ilovepdf.com」

連載「ビジネスの悩みを解決するPDFドリル」とは

 ビジネスの各シーンで利用するPDFファイル。このドリルを練習して、PDFを上手に活用できれば業務効率が向上し、コストの削減ができるはず! さらに、ビジネスのいろいろな問題も解決できるかもしれませんよ。


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