人々にとって“身近な存在”でありたい――駅チカ電源カフェ「beez銀座」の狙い(1/2 ページ)

8月末、銀座一丁目から徒歩1分という好立地に電源カフェ「beez(ビーズ)」の2号店「beez銀座」がオープンした。ユーザーにとってどんな“場”なのか、オープン前日に行われたイベントの様子と併せて紹介する。

» 2013年08月28日 08時15分 公開
[三河賢文,Business Media 誠]

 渋谷ヒカリエからほど近くにある、電源カフェ「beez(ビーズ)」。8月23日、銀座一丁目から徒歩1分という好立地に、その2号店となる「beez銀座」がオープンした。

 beez銀座ではオープンに先駆け、ブロガー向けのお披露目イベントを開催。約20人のブロガーが集まっての大盛況だった。一体どんな“場”なのか、イベントの様子と併せて紹介する。

受付へ行くと、ピンクとブルーのカードケースが配布された。Webに顔出しOKの人はブルー、NGの人はピンク。この辺は、参加者の大半がブロガーである点への配慮を感じた

立地へのこだわり

 運営元であるビーズ代表の鈴木勝之さんによれば、もともとbeezは多店舗化を考えていたとのこと。銀座店の立ち上げについても、2012年末ごろから計画していたそうだ。では、なぜ8月のオープンになったのか。そこには、立地に対するこだわりがあった。

 「場所にはこだわりたかった。駅から近くないと、人は寄ってくれない」(鈴木さん)

 より多くの人にとって身近な存在であるために、立地を含めた条件に合う物件を探していたのだという。確かに実際に訪れてみて、駅からは至近。最寄りの銀座一丁目だけでなく、銀座駅や有楽町駅からも徒歩圏内の好立地だった。入口は若干分かりづらかった(イベント時は、スタッフさんが立っていたので分かりました)が、初めてでも大して迷わずに着けた。

室内はすべて“書き込み”可能

 室内は落ち着いた雰囲気で、窓際に至るまでスペースを無駄にしない座席配置となっていた。当日はイベント仕様のレイアウトだったが、電源を完備した座席が約60席あるそうだ。

 個人的に注目したのは、大きめの掘りごたつ型テーブル。仲間と一緒に訪れて、打ち合せをしながら使う際などにも良さそうだ。外回りで疲れた営業マンが、ちょっと立ち寄って靴を脱ぎゆったり……なんて、癒しの空間ではないだろうか。

 そんな妄想をしていると、鈴木さんからのアナウンス。

 「壁や机は、すべてホワイトボードのように加工されています。ぜひ実際に書き込んでみてください」

 一見すると普通の壁や机だが、確かに近くへ行って触れて見ると、ツヤツヤしていた。イベントでは、実際にメッセージを書き込んでいる人も。

 ちょっとしたメモ書きはもちろんだが、利用者同士のコミュニケーションにも使えそうだ。例えば何か募集したり、待ち合せのメッセージを残したり。

用途は自分次第

 beez銀座は「電源カフェ」という名前の通り、全席に電源が用意されている。仕事をするのならノートPCの電池切れを気にする必要もなく、仕事をしなくてもスマートフォンの充電目的で立ち寄ってもOK。フリードリンクが提供されるので、充電がてらカフェブレイクに……といった使い方もできる。

 「コワーキングスペース」と聞くと、仕事をする場というイメージがある。しかしbeez銀座は、あくまで「電源カフェ」。ユーザーがその環境に応じて、さまざまな活用の仕方があるのが特徴だ。

 私なら嫁が銀座で買い物をしている間、コーヒーを飲みながらhuluを見ているだろう。あるいは、ちょっと伏せて寝ているかもしれない。もちろん仕事があればワークスペースとして活用する。そんなユーザーにとっての自由さを、beez銀座からは感じた。

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