私たちのほとんどは「Go for Yes」の世界。「No」のない「ぬるま湯」状態から外に出て「No」に少しずつ身体を慣らしていけば、いろいろな可能性が広がるかもしれません。
「Go for No!」の共著者であるAndrea Waltzさんは、「『No』を受け止めることができれば、実質どんなことでも達成できる」と主張しています。彼女によれば、私たちのほとんどは「Go for Yes」の世界。つまり、自分の持てる力の範囲内の中で生きていて、「No」を聞かないようにしているのだそうです。そういう「No」のない「ぬるま湯」状態から外に出て、「No」に少しずつ身体をならしていけば、いろいろな可能性が広がるとのこと。
そこで今回は、「No」を受け入れた方が得をする理由を「inc.com」から4つ紹介します。
「Yes」と言われたら幸せな気分に、「No」と言われたら不幸せに感じる。あなたがもしそう感じるタイプなら、そんな「感情のジェットコースター」からは、できるだけ早く降りた方がよさそうです。
とはいえ、急に「No」に対する姿勢を180度転換するのが難しかったら、「90度ずらして中立にする」のはどうでしょうか。試しに仕事の目標を設定するときに、売り上げや「Yes」の数ではなく「No」の数に注目してみましょう。「No」を受け入れることができるようになれば、ストレスに対して強くなれるのです。
あなたが今耳にした「No」は、「今はNo」かもしれません──。だから、しばらくしたら、また同じアプローチをかけてみてもいいのです。
この「しばらくしたら」が具体的にどのくらいなのかは判断が難しいところですが、私たちは多くの場合、あっさりとあきらめてしまっているのだとWaltzさんは言っています。返事がないからきっと「No」なのだと思い込んだり、しつこいと思われたくないから再度尋ねることをためらったりしていませんか。はっきりした「No」なのかを確認することは、実はとても大切なことなのです。
「No」は相手を嫌な気持ちにさせるから使いたくない、という人は多いです。しかし、「No」が必ずしも悪い知らせとは限らないと分かれば、寛大な心を持つことができ、「Yes」でも「No」でも聞く用意があることを相手に伝えられます。
あなたが「Yes」しか聞く気はないというオーラを出していると、相手は無理をしてでも「Yes」と言わざるを得ません。そんな状態で結ばれた契約は、双方にとって利益のあるものではないのです。
「No」と言われたからといって、そこで会話が終わるわけではありません。むしろそこから始まるのです。なぜ「No」なのか、どこをどう改善したら「Yes」に近づけるのか、その場で相手に聞くべきです。
もしかしたら、ちょっとした勘違いから相手は「No」と言っただけかもしれません。確固たる「No」で、本当にそこで終了してしまった場合でも、そこから何か学ぶものはあるはずです。
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