ツイートするだけでPontaポイントがもらえるサービス、「#Ponta(ハッシュドポンタ)」が始まった。この夏からケンタッキーフライドチキンや、H.I.S.などがキャンペーンを開始する。
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティマーケティングは、7月18日、Twitter Japanと共同で開発したサービス「#Ponta(ハッシュドポンタ)」を開始した。
#Pontaは、Ponta会員がTwitterでつぶやくだけで、PontaポイントがたまるというO2O(Online to Offline)サービスだ。Ponta提携企業(68社、2万1900店舗、7月2日現在)であればキャンペーンに利用できる。
Ponta会員は、「Ponta.jp」(参照リンク)にログインし、自分のTwitterアカウントとPonta会員IDをひもづけておく(Pontaの会員IDにひもづけられるTwitterのIDは1つ)。その後Twitterで、キャンペーンごとに決められた特定のハッシュタグを付けてツイートすれば、キャンペーンへの参加は完了。あとはPonta提携店舗に行って商品を購入すると、後日ポイントが加算される。
例えば、KFCの「1000円以上購入すると50Pontaもらえる」という#Pontaキャンペーンの場合。ユーザーが「#KFCで50Ponta」というハッシュタグ付きでツイートすると、#Pontaの公式アカウント(@PontaConnect)からキャンペーン登録完了のメンションが届く。その後、Pontaカードを持ってKFCに行き、1000円以上購入すると、Pontaポイントが50ポイントたまっている……という流れだ。
Twitterを使ったプロモーションは売上向上に効果がある、とTwitter Japan広告事業統括の葉村真樹氏は話す。あるゲームメーカーが行ったテストによると、マス広告の露出量を30%増やしたときに、売上が1.6%アップしたのに対し、同社のゲームについてポジティブなツイートが30%増大したときには、売上が6.1%上がったという。
葉村氏は「#Pontaは世界初の試み」とし、メリットを次のように説明している。「(ユーザーにとっては)全国で5500万人いるPonta会員とTwitterが連携することにより、Twitterユーザーに新しいメリットを提供することができる。また(企業にとっては)、企業のマーケティングを目的にTwitterを使う新しいケースをサポートすることにより、企業によるTwitter活用を促進することができる」
ロイヤリティマーケティングでは#Pontaについて「ダイレクトに購買につなげられるのが強み」と話す。「リアル店舗での購買を促進できること、ECサイトでの登録・購買を促進できること、キャンペーン情報を口コミで拡散できること、といったメリットに加え、キャンペーンの費用対効果を可視化できるメリットがある。提携社を含めたクライアントが投下するプロモーション費用が、実際にどれだけの売上につながったのか、費用対効果を可視化できる」
#Pontaを利用する費用は、1キャンペーンあたり150万円から。7月18日からはロイヤリティマーケティングが「#Pontaスタート記念キャンペーン」を開始したほか、8月1日からはH.I.S.が「H.I.S.夏旅キャンペーン」を、9月1日からは日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が「カーネルズ・バースデー・キャンペーン」を、それぞれ#Pontaで行う。
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