英文チェッカー「Ginger」を提供するGinger Softwareは、ユーザーの利用データの分析から間違えやすい文法ランキングを発表した。日本人がよくする間違いは「a」と「the」のミスで、約3割の人が経験していることが分かった。
英語学習をする日本人は「a」と「the」が苦手で、書き忘れや書き間違いが文法ミスの約3割を占める――英文チェッカー「Ginger(ジンジャー)」を提供するGinger Softwareが行ったユーザー分析では、このような日本人が英語学習で間違えやすい傾向が見えてきた。
Gingerは、スペルミスだけでなく、英単語やフレーズを文脈に合った表現に置き替えてくれる無料のツール(※一部課金制)。海外では月間100万人のアクティブユーザーが利用している。日本では2013年4月にリリース。今回の調査は、リリース後10週間にGingerを使い始めた日本人ユーザー7万人の利用データを分析した。
順位 | 文法ミス | 日本 | グローバル |
---|---|---|---|
1位 | 定冠詞「the」の書き忘れ | 20.2% | 16.8% |
2位 | 普通名詞と固有名詞の使い間違い(earthとEarthなど) | 19.2% | 13.8% |
3位 | 不定冠詞「a」「an」の書き忘れ | 11.0% | 9.2% |
4位 | 「everyday」「every day」など複合語の使い方 | 10.3% | 14.4% |
5位 | 「from」「into」「with」など前置詞の選択 | 8.1% | 8.1% |
自然言語処理および統計分析の専門家で、Ginger Softwareの創業者のヤエル・カロブCEOは、本結果から次のようにコメントしている。
「日本語とヘブライ語は書き言葉において非常に似たところがある。英語とは違い、不定冠詞がなかったり、大文字と小文字の区別を必要としなかったりなど意識するポイントが少ない。多くの日本人ユーザーのように、私も英語に日常的に触れる機会がない環境で育った。そういった背景から、今回のデータ分析により明らかになったように、『the』を使い忘れたり、固有名詞を大文字で書くのを忘れてしまったりするのは、日本人に限ったことではなく、私を含め英語を母国語としない人たちにとっては共通の間違えやすいポイントではないだろうか」
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