土肥:社内で名刺の情報を共有化することで、なんで売り上げがアップするんですか?
富岡:名刺の情報を共有化することで、意外な発見がありました。例えば、Aさんは面識のない「B社の部長に会いたいなあ」と思ったとき、社内の人脈を知らずに正面突破を試みました。しかしA社の部長からは「そんな知らない奴に、なんでオレが会わなくちゃいけないんだ」といって断わられる……。
こうしたケースって多いですよね。でも名刺を共有化していれば、ひょっとしたら部長と親しくしている人が社内にいるかもしれない。同僚に紹介してもらえれば、部長と会えて、商談が成立していたかもしれませんよね。
またメール機能を追加したことで、タイミングよく商品やセミナーなどの情報を送ることができるようになりました。その結果、売上アップにつながった事例がありました。
土肥:電話でメールアドレスを聞かれることって多いですよね。「リリースをお送りしたいのですが、ドイさんのメールアドレス、教えていただけませんか?」って。でも考えてみれば、その会社の人たちとは一緒に仕事をしたことがあるので、同僚の人に聞けば私のメールアドレスは分かるはず。「会社の人に聞いてくださいよー」と言いたくなることもあるのですが、そこは我慢・我慢。大人の対応で、自分のメールアドレスをお伝えしています(笑)。ydo……@……co.jpといった感じで。
富岡:世の中は、ドイさんのような優しい人ばかりではないんですよ(笑)。メールアドレスを聞くと、「あ〜忙しいのに、なんでこの人にメールアドレスを教えなきゃいけないんだ」と思う人は多い。そうなると、第一印象からしてダメですよね。こうしたちょっとしたことで、機会損失をしているケースって多いのではないでしょうか。
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