「がんばらなきゃ」の背景は「やりたくない」……そんなときの対処法ボクの不安が「働く力」に変わるとき(1/4 ページ)

「仕事、がんばらなきゃ」という気持ちになったことがある人も多いだろう。目の前のことをやらなきゃいけないのに、なかなかできない……。こうした状態から抜け出すには、どのようにすればいいのか。対処法を紹介しよう。

» 2013年04月17日 12時00分 公開
[竹内義晴Business Media 誠]

竹内義晴(たけうち ・よしはる)

 1971年生まれ。経営者、教師、コンサルタント、コーチ、カウンセラーなど、リーダー層を支えるビジネスコーチ。人材育成コンサルタント。

 自身がプレッシャーの多い職場で精神的に追い込まれる中、リーダーを任される。人や組織を育てるには、マネジメントの手法だけでは太刀打ちできないことを痛感。優れたリーダーたちが使う卓越したコミュニケーションスキルを学び、実践。チームの変革に成功する。実践の経験から、難しいコミュニケーションスキルを誰もが現場ですぐに使えるようにした独自の手法「トライアングルコミュニケーションモデル」を考案。実践的なコミュニケーション方法を伝えるコミュニケーショントレーナー。

 米国NLP協会認定NLPトレーナー、NPO法人しごとのみらい理事長。著書に『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』(こう書房)がある。

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 「あ〜、もっとがんばらなきゃ」

 あなたもこんな気持ちになったことはありませんか? 目の前にやらなきゃいけないことがある。けれども、なかなかそのエネルギーが湧いてこない……。この状態って、結構苦しいのですよね。

 実は私も、以前「がんばらなければいけないモード」に入ってしまい、苦しい時間を過ごしていました。けれども、「あること」に気がついてから、このモードから抜け出すことができ、気持ちの上では安定した状態で仕事に取り組めています。

 そこで、今回は「がんばる」について考えてみました。

がんばっているように見える人ほど、がんばっていない

 先ほど「あること」に気がついてから、安定した状態で仕事に取り組めているというお話をしましたが、それは「がんばっているように見える人ほど、実はそれほどがんばっていない」ということです。

 例えば、スポーツ選手がそうです。私は体を動かすのが苦手なので「毎日、あんなに苦しい練習をしているなんてすごいなあ。さぞかし努力家なんだろうなあ」と思うのですが、あるスポーツ選手はこのように言っていました。「別にがんばっているわけではないですよ。単に楽しいから走っているだけですよ」と。

 「本当に?」と思うのですが、毎日楽しそうに続けているし、「今度一緒に走りましょうよ」と誘ってくれるのですから、少なくとも無理にがんばっているのではないのでしょう。

 このように他人には「がんばっている」ように見える人でも、当の本人は「がんばっている」のではなく、それが楽しいから、自然と「がんばりたくなっている」のです。

「がんばっている」ように見える人でも、当の本人は「がんばっていない」と思っていることがある(写真本文は関係ありません)
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