ところで、メールの添付ファイルやクラウドなどにアップロードされているファイルを保存しようとするとき、任意の場所を指定する前の、デフォルトの保存場所がどこなのかをご存じでしょうか。
POPメール(メールサーバからPCにダウンロードする方式。一般的には1台の端末だけからメーラーを使ってアクセスすることが多い)の場合や、IMAPメール(Gmailの一般的な使い方に代表される、いわゆるクラウド型メール。ブラウザなどを通じて複数の端末からメールサーバにアクセスでき、メールはサーバ上に置かれたままになる)でもメーラー(メールソフト)を使用している場合は、デフォルトの保存場所はあくまでメーラーに依存します。
メーラーを使っている場合、あるいは会社の取り決め上特定のメーラーを使わざるを得ない場合は、デフォルトの添付ファイル保存フォルダがどこにあるのか、を調べておいてください。
IMAPメールにブラウザから直接アクセスしている場合は、インターネットやオンラインストレージからファイルをダウンロードするケースと同じフォルダが、デフォルトの保存場所になっているはずです。
初期設定を変えていなければ、次の場所にあります。
XPの場合は、
C:/Documents and Settings/[ユーザー名]/My Documents/Downloads
Vista、7、8の場合は、
C:/users/[ユーザー名]/Downloads
/Users/[ユーザー名]/Downloads
場所(パス)こそ異なりますが、いずれの場合も日本語版では「ダウンロード」フォルダとして表示されます。つまり、どのOSの場合でも、まずファイルを保存しようとしたとき、デフォルトとして指定される保存場所は「ダウンロード」になっているはずです。
しかしほとんどの人は、ファイルを保存するときにデフォルトで指定されるフォルダを選びません。
まず依存ちゃんのような発想の人の場合は、いちいちデフォルトのフォルダに行くのは面倒ですから、取りあえず「デスクトップ」に置いてしまいます。
そしてナダレのようなフォルダ整理整頓好きの場合は、何でもかんでも同じフォルダに入れると整理できなくなると感じるため、それぞれ分野別に作っておいたフォルダや、共有フォルダを指定して保存します。該当するフォルダがない場合は、新たに作成します。
しかし、両者ともに大きな間違いがあります。デフォルトのフォルダにすべて格納したままにしておいたほうが、効率的なのです。依存ちゃんのように、デフォルトのフォルダにアクセスしたくない人の理由は、大抵の場合そのフォルダの場所を知らないか、もともと知ろうとする意思がないために、たどり着くのが面倒だったり、そもそもたどり着くことができなかったりするからです。
これに対する解決策は至って簡単です。デフォルトのフォルダへのショートカットを、デスクトップに作っておけばいいのです。そして、デフォルトのフォルダを更新日時順に並べ替えしておけば、先ほど保存したファイルが常に最初に来るようになるはずです。これだけで、今までデスクトップに出していた大量のアイコンを、すべて消せることになります。
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