PDFを見開きで表示する場合、一時的に見開きにするのとそのファイルの表示設定を見開きにするのとでは全く手順が異なる。常に見開きで表示したい場合は、プロパティを「見開き表示」に変更しておくとよい。
PDFファイルを表示する際、左右見開きの状態で表示したい場合がある。特に本を自炊して作ったPDFファイルを、もとの見開き状態のままデスクトップ上で表示したいニーズは少なくないだろう。
この場合、Adobe ReaderなどのPDF閲覧ソフト側で表示設定を設定してやればよいのだが、よく勘違いしがちなのは、「表示方法のみを変更する」のと、「PDFファイルの表示設定を見開きに変更する」のとは、全く別であるということだ。
前者の場合、あくまでその場での表示方法を変えるだけなので、いったんPDFファイルを閉じると次回開いた際にまた元の状態に戻ってしまう。後者だと、PDFファイルそのものに「このファイルは見開きで表示する」属性が追加されるので、再び開いた場合でもきちんと見開きになる。これを理解しておかないと、後者の設定をしたつもりがPDFファイルを開くたびに単ページ表示に戻ってしまい、表示設定を毎回変更しなくてはいけなくなる。
前者については、例えばAdobe Readerであれば「表示」→「ページ表示」→「見開きページ表示」を選ぶだけで済む。こうすれば、そのPDFファイルを閉じるまでの間は、見開きの状態が維持される。
後者についてはPDFファイルの設定を編集することになるので、Adobe Acrobatなどの編集ソフトが必要になる。Adobe Acrobat XIであれば「ファイル」→「プロパティ」を開き、「開き方」タブの中にある「ページレイアウト」で「見開きページ」を指定したのち、PDFファイルをいちど閉じて開き直す。そうすれば以降は常にPDFファイルが見開きの状態で表示されるようになる。もともと見開きだったPDFファイル、例えば自炊した本やカタログなどは、この状態にしておくとよいだろう。
ビジネスの各シーンで利用するPDFファイル。このドリルを練習して、PDFを上手に活用できれば業務効率が向上し、コストの削減ができるはず! さらに、ビジネスのいろいろな問題も解決できるかもしれませんよ。
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