PDFを見開き設定のまま保存したい場合はビジネスの悩みを解決するPDFドリル

PDFを見開きで表示する場合、一時的に見開きにするのとそのファイルの表示設定を見開きにするのとでは全く手順が異なる。常に見開きで表示したい場合は、プロパティを「見開き表示」に変更しておくとよい。

» 2013年03月25日 10時00分 公開
[kizukiBusiness Media 誠]

 PDFファイルを表示する際、左右見開きの状態で表示したい場合がある。特に本を自炊して作ったPDFファイルを、もとの見開き状態のままデスクトップ上で表示したいニーズは少なくないだろう。

 この場合、Adobe ReaderなどのPDF閲覧ソフト側で表示設定を設定してやればよいのだが、よく勘違いしがちなのは、「表示方法のみを変更する」のと、「PDFファイルの表示設定を見開きに変更する」のとは、全く別であるということだ。

 前者の場合、あくまでその場での表示方法を変えるだけなので、いったんPDFファイルを閉じると次回開いた際にまた元の状態に戻ってしまう。後者だと、PDFファイルそのものに「このファイルは見開きで表示する」属性が追加されるので、再び開いた場合でもきちんと見開きになる。これを理解しておかないと、後者の設定をしたつもりがPDFファイルを開くたびに単ページ表示に戻ってしまい、表示設定を毎回変更しなくてはいけなくなる。

 前者については、例えばAdobe Readerであれば「表示」→「ページ表示」→「見開きページ表示」を選ぶだけで済む。こうすれば、そのPDFファイルを閉じるまでの間は、見開きの状態が維持される。

一時的に見開き表示に変更したいとき、Adobe Readerであれば「表示」→「ページ表示」→「見開きページ表示」を選ぶ
PDFファイルを閉じて再度開くと、元の単ページ表示に戻ってしまう

 後者についてはPDFファイルの設定を編集することになるので、Adobe Acrobatなどの編集ソフトが必要になる。Adobe Acrobat XIであれば「ファイル」→「プロパティ」を開き、「開き方」タブの中にある「ページレイアウト」で「見開きページ」を指定したのち、PDFファイルをいちど閉じて開き直す。そうすれば以降は常にPDFファイルが見開きの状態で表示されるようになる。もともと見開きだったPDFファイル、例えば自炊した本やカタログなどは、この状態にしておくとよいだろう。

PDFファイルが見開きで表示された。ただしこのPDFファイルを開いている間しか維持されない

  常に見開きで開きたいPDFファイルは、プロパティのページレイアウトで「見開きページ」を選択する。終わったらいったん保存して閉じ、再び開く(画像=左)、見開きで表示されるようになった(画像=右)。なお、PDFファイルの属性を変更することになるので、Adobe Acrobatなどの編集ソフトが必要になる。Adobe Readerなどの閲覧ソフトでは変更できない


連載「ビジネスの悩みを解決するPDFドリル」とは

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