「他人と比較して、自分のダメなところが気になる」――どうすればいいの?ボクの不安が「働く力」に変わるとき(1/2 ページ)

同僚が活躍しているところを見て、「オレってダメだなあ」と感じたことがある人も多いのでは。他人のいいところに目がいって、自分のダメなところが気になってしまう。そんな心境に陥ったとき、どのようにすればいいのか。

» 2013年03月19日 11時00分 公開
[竹内義晴,Business Media 誠]

竹内義晴(たけうち ・よしはる)

 1971年生まれ。経営者、教師、コンサルタント、コーチ、カウンセラーなど、リーダー層を支えるビジネスコーチ。人材育成コンサルタント。

 自身がプレッシャーの多い職場で精神的に追い込まれる中、リーダーを任される。人や組織を育てるには、マネジメントの手法だけでは太刀打ちできないことを痛感。優れたリーダーたちが使う卓越したコミュニケーションスキルを学び、実践。チームの変革に成功する。実践の経験から、難しいコミュニケーションスキルを誰もが現場ですぐに使えるようにした独自の手法「トライアングルコミュニケーションモデル」を考案。実践的なコミュニケーション方法を伝えるコミュニケーショントレーナー。

 米国NLP協会認定NLPトレーナー、NPO法人しごとのみらい理事長。著書に『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』(こう書房)がある。

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 他人の活躍を見ると、「オレってダメだなあ」「なんでワタシってこんなこともできないんだろう」と思うこと、ありませんか? 今はソーシャルメディアを通じていろんな情報が流れてくるので、このように思う機会も多いですよね。

 直接的な知り合いでなくても、電車に乗っている時になんとなく聞こえてきた会話や、同年代の人が活躍している姿をテレビで見たとき、つい今の自分と比較をして「あの人はスゴイなあ。それに比べて自分は……」と自分のダメなところが見えたり、自信をなくしたり、時には相手のことを恨めしく思ったり。

 他人と接する機会が全くなく、本当に自分のことしか考えることがないならいざ知らず、職場のような、他の人と関わりがある人なら誰でも、このような経験をしていると思います。

他の人と比較することは仕方のないこと

 「ワタシってダメだなあ」という気持ちは、相手が持っているものと、自分が持っていないものを無意識に比較したときに抱く感情ですが、このような気持ちを抱いたとき、「こんなことではダメだ。もっとポジティブに考えよう」と思う人もいるでしょう。時にはその気持ちを抑え込んだり、見ないフリをしたりすることもあったかもしれません。けれども、気持ちは勝手に浮かんできてしまうのですよね。仕方のないことです。

 また「他人と比較するのはやめよう」という情報もありますが、他人がいることで、自分の立ち位置が相対的に分かるんだと思います。ですから他人とご自身を、比較してしまうこと自体は悪いことではありません。自然なことです。

 しかし他の人と自分を比較すると、つい自分のダメなところが目につきます。そして「ない」ものを埋めようと思います。

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