何のために生きているのか? 30代で考えなければいけない30代にしておきたい17のこと(4/4 ページ)

» 2012年11月16日 11時00分 公開
[本田健Business Media 誠]
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30代は、自分の才能を発見する最後のチャンス

 ライフワークの周辺にあるあなたの才能は、不思議なもので、ちょっとしたことがきっかけで開花します。知り合いに勧められたり、会社でたまたま何かの仕事を任されたりして、普通の人ができる何倍もの早さで、自分がそれをこなせることに気づきます。

 自分のしている仕事が面白くなって、ちょっと本気でやってみたら圧倒的な実績が出て、周囲を驚かせたりするのです。本人だけでなく、家族、友人ですら、その人にそんな才能があることが分からなかったりするのです。もしかしたら、当の本人がいちばん驚いているかもしれません。

 それは、例えばセールスの才能であったり、スピーチ、プロデュースの才能だったりします。そうして、才能は発見されるのです。才能は、別のたとえでいえば、地下に埋まっている金の鉱脈のようなものです。人によっては浅いところに埋まっている場合があるし、地中深く埋まっている場合もあります。

 地震のような突発的なことがきっかけで、その金が地面に出てくることもあれば、自分で掘り下げていかないと深すぎて届かないこともあります。

 いずれにしろ、20代であきらめていたことが急に実現したり、ないと思っていた才能がひょっこり出てきたりするのが、30代です。

 自分の才能らしきものを見つけたときに、どう行動するのかがあなたの今後の人生を決めます。汚い石だなと思って捨ててしまうのか、「何か分からないけど、もう少し磨いてみよう」と思うのか。せっかく見つけた石を捨てることなく、磨く作業──才能を開発する作業に取りかかる。それをするかしないかで、大きく人生が違ってきます。

 40代に入ると固定観念があまりにも強すぎて、才能が発見される余地はだいぶ少なくなってきます。出会う人もだいたい決まってくるし、仕事も同じようなことをやるケースが増えてきます。すると、自分の才能らしき石を偶然発見しても、無視してしまうようになります。本人がそれと認めなければ、才能は、どれだけ可能性があったとしても埋もれたままになります。

 この世界には才能にあふれる人がたくさんいます。しかし、その才能を上手に使って生きている人はごくわずかです。

 30代で新しい才能を見つけ切れなかった人は、その後、才能を使って生きることは難しいでしょう。そういった意味で、30代は才能を開花させるラストチャンスでもあるのです。

(30代にしておきたい17のこと=終わり)

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