数年前には抵抗があったはずのWeb上での実名公開。それがFacebookの普及で、社会的な善悪の判断もつかないままWebにだけ情報が蓄積されてはいないでしょうか? 聖心女子大学のSNSガイドラインを読んで「中高生にもソーシャル道徳時間が必要だなあ」と思ったのでした。
最近、ソーシャルガイドラインについてちょっと調べてみました。あ、ソーシャルガイドラインというのは、ソーシャルメディアを運営していく上でのルールみたいなものですね。企業におけるソーシャル倫理観みたいなものです。
ソーシャルメディアを運営する為にはノンポリシーではだいぶ危険なんですよ。顔が見えないので思いもよらぬトラブルになっちゃうわけですからね。それを普通の人に教え、伝えるのに、なんか分かりやすいサンプルないかなーと。
まあ、でも考えたらWebでの誠実もリアルと変わらないんですが。1回投稿したのを削除しない――とか、そういう基本的なことです。
って探していた時に、すてきなガイドラインを発見しました! 企業じゃなくて、麗しき女子大、聖心女子大学です!
聖心女子大学では、同大学におけるソーシャルメディア扱いのガイドラインをWeb上で公開しています(全文はこちら)。乙女を守る、愛のあるルールがすてきなのでいくつか紹介します。
よく考えてから投稿する
「プライベート」なソーシャルメディアサイトなどというものは存在しません。投稿がなされた日からずっと後になっても、検索サイトはあなたの Web 上での発言や投稿した写真を探し当てることができます。コメントは転送される可能性もありますし、コピーされる場合もあります。あなたが発言を削除した後でも、アーカイブシステム(履歴システム)は情報を保持し続けます。ある特定の話題に対して気分を害したり、怒りを覚えたりした場合、その話題について冷静に考えられるようになるまで投稿するのを控えましょう。一時の感情で発言するのは大変危険です。一般的な公の場(すなわち、今もしくは将来の仲間)に対して、快く共有できるような情報だけを投稿するようにしましょう。
おお、分かりやすい。そして、一番普通のことだ(笑)。それでも一つ一つの言葉のチョイスが洗練されていてすてき。深いいですわ。
次のもすてきです。大学時代なんて、今がよければなんでもハッピーみたいな時代ですからね(もうソーシャル就活とかするからそんなこともないのかな?)
発信内容は、将来まで影響する
あなたは、あなたのサイト上での発言や、他者のサイト上での発言に関して、責任を持たねばなりません。ブログでは、著作権の侵害や商標の安易な使用、誹謗中傷や、名誉棄損、(法廷で判定される)わいせつな表現にならないよう責任を持つ必要があります。最近では、就職活動において、雇用者が雇用希望者を Web で検索することが増えてきています。あなたがWeb上で発言したことが将来あなたを困らせることがないよう、よく気をつける必要があります。
閲覧できちゃうことを再認識ですね。
大切な人が、あなたのことを、あなたが公開した記事や写真をもとに評価しても、大丈夫ですか?
あなたの公開しているプロフィールから、あなたの学科専攻の教員や学内外の友人はどんなイメージを抱くと思いますか。大学院入試の面接官や就職活動の面接者がこのプロフィールを見たら、どんなイメージを抱くでしょうか。将来、あなたが就職を希望している企業の人はどうでしょう。隣人、家族、両親はどうでしょう。どの情報を公開すべきで、どの情報を非公開にすべきか、考えていますか。
大学の仲間間でのコミュニティーツールとして利用を促された場合、どうやって自分を守るのか。分かりやすく説いています。とっても愛があるなあと感じます。
「愛があるのは注意事項に留まっていないから」――なんか清く正しく、金八先生の話を聞いてるかのような、いいですねー。日本でもすてきな取り組みあるじゃないですか。誰が作ったんだろー。
mixiの匿名、(過去の招待制など)抵抗があったはずの実名公開。Facebookの流行で参加して、社会的な善悪の判断もつかないままWebにだけ情報が蓄積されていく……。これって本当は異常で恐ろしいことなんですよね。
自分の名前を検索したら、情報が出てくるわけです。アルバイト先で付けていた名札を見られて、それでFacebookで検索したらヒットしてどんな趣味趣向かも全部出てくる。ってことですからね。そして蓄積された情報はなかなか消えない。
中学生とか高校生とかにも、是非ソーシャル道徳時間が必要だと思います!(汗) 小中高生だからこそ! SNSを提供する企業はそういう活動も絶対すべきですよね。社会的貢献を掲げるなら、やっぱり! うん。愛がいっぱいな話でした。
※この記事は、誠ブログの「恋せよ! PRガール:【素敵】某女子大のソーシャルガイドラインに愛がいっぱいより転載、編集しています。
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