あいさつ代わりに「iPhone持ってますか?」と言ってみようカラテカ入江の「後輩力」(1/2 ページ)

会話がうまく成り立つようになるには、いくつかのステップがあります。会話が苦手な人は、まず相づちを打ち、アイコンタクト。そして「質問力」で、聞くワザを極めましょう。

» 2012年09月21日 09時30分 公開
[カラテカ・入江慎也,Business Media 誠]

集中連載『後輩力 凡人の僕が、友だち5000人になれた秘けつ』について

カラテカ・入江慎也さん

 友人5000人芸人で話題のカラテカ・入江慎也が人付き合いの秘けつをすべてさらす!

 人間関係でうまくいかないことって多くないですか? 会社の上司や部下、学校やサークルでの先輩後輩、ご近所付き合いなど、私たちの周りはさまざまな人間関係で成り立っています。

 つまり、人づきあいがうまくいけば、仕事もプライベートも、すべてがうまくいくのです。僕のもとにはよく、友達作りや人づきあいについての相談がもちかけられます。「どうしたら友達をたくさん作ることができるんですか?」「人づきあいがスムーズにできる方法があったら教えてください」人づきあいで悩んでいる人は多いと思います。

 「友達5000人芸人」といわれるぼくですが、実はぼくも最初は、人付き合いで悩んでいました。でも、「後輩力」に気が付き、「後輩力」を磨くことを心掛けてからは、一気に状況が変わりました。

 この本では、僕がなぜ友達5000人になれたのか、いろいろな分野の友達や知人を増やすことができたのか、その秘けつである「後輩力」を紹介します。


目次

  • 第1章 後輩力の掟
  • 第2章 後輩力の磨き方
  • 第3章 後輩力マナー講座
  • 第4章 もしものときの後輩力

 会話が苦手だと、コミュニケーションは始まりません。とは言っても、会話力はすぐに上達するものでもない。まずは、いかに相手に話をたくさんさせるかを考えるようにしましょう。会話上手は、まずは聞き上手になることから始まるのです。

相づちを打つことから始まるコミュニケーション

 聞き上手になるための最初のポイントは「相づちを打つ」こと。「それからどうなったんですか?」「そんなことが!」「なるほど!」「へえー!」と、タイミングを考えながら、相づちをポンポン入れていくと、相手も気分が乗ってきて話しやすくなり、会話がはずみます。

 次に、アイコンタクト。話している相手の目を見ながら聞くことで、私はあなたのことを大切に思っています、あなたを受け入れていますという気持ちを表現できます。

 そして最後に「全身で聞く」ことが肝心。顔だけ相手に向けるのではなく、体ごと向けます。職場で上司や先輩から自分の名前を呼ばれたときに、「なんでしょう?」と顔だけ向けるのと、体ごと向けるのとでは、相手の受ける印象がまったく違います。

 以上の3点を心掛けるだけで、あなたは聞き上手になれるはずです。「ちゃんと話を聞いてくれるから、あの人と話すのは楽しい」と思ってもらえるようになったら、さらに一段上のステップへ。今度は相手に質問してみるのです。

先輩を質問攻めにする後輩は嫌われない

『後輩力 凡人の僕が、友だち5000人になれた秘けつ』 『後輩力 凡人の僕が、友だち5000人になれた秘けつ』(入江慎也・著、アスコム・2012年6月末刊、本体1365円)

 質問の内容は興味のあることで構いません。僕はよく「そんなことを聞けるのは入江くらいだ」と笑われるんですが、好奇心というか、ぜひ聞いてみたいと思ったことを、そのままオブラートに包まずに、ストレートにぶつけることが多いです。

 その遠回しじゃないところが、意外に相手との距離を縮めているような気がします。後輩に山田カントリーの浅井という芸人がいて、そいつは僕よりもストレートなんです。

 とある放送作家さんの事務所へ行ったときのこと。ご本人に「なんでこんなに面白いことばかり思い付くんですか?」とか「そんなに忙しいのに、どうして舞台みたいなしんどい仕事をやるんですか?」とか、バンバン聞くんです。

 最初はビックリしましたけど、実は質問が多い後輩って、けっこう売れるんじゃないか、って思うんです。好奇心は大事だし、浅井は自分が勉強しようとする気持ちが強くて、人から少しでも何かを吸収しようとしているんですよね。

 同じく後輩では、ディエゴという芸人も同じタイプ。僕はいつも質問攻めにあっています。「入江さん、いつ寝てるんですか?」「この間の仕事どうだったんですか?」「オンエア見たんですけど、あの場面って実際はどうなんですか?」と。正直、とても疲れていて「今それを言わなきゃダメ?」っていうときもあるんですけど、好奇心旺盛なんだな、ってあきらめて答えます。

 「いい加減にしろ!」という展開には意外になりません。質問好きな後輩って、憎めないというか、むしろ好かれているんです。

 反対にふだんからミスが少なくて、しっかりしている後輩は、質問をしてきません。何となくつまらないというか、何かが足りない気がします。たくさん質問をして、たくさん話を聞いている後輩は、やっぱり情報が豊富。人間的にも面白いのが多いんです。「聞き上手で質問好き」という後輩キャラ、かなりオススメです。

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