有楽町ロフトで「MOLESKINEアトリエ」を見てきた：仕事耕具

9月1日、イタリアのノートブランド「MOLESKINE」をはじめとするショップインショップが東京・丸の内の有楽町ロフト内にオープンしたので、早速見てきました！

ショップインショップ全景。スペースのおよそ半分がMOLESKINEアトリエになっている。これはオープニングレセプション開始直前の風景

　9月1日、イタリアのノートブランド「MOLESKINE」をはじめとするショップインショップが東京・丸の内の有楽町ロフト内にオープンした。前日のオープニングレセプションの様子と合わせて紹介する。

3つのブランドが一堂に

　オープンした3つのブランドは、伊ミラノの「MOLESKINE」のほか、出版社が母体で、雑貨やステイショナリーを扱う米サンフランシスコのブランド「Chronicle Books」、MOLESKINEと同じミラノブランドで、タブレットやスマートフォンのカラフルなソフトケースを扱う「pijama」。こうした3ブランドが一堂に会しているのは日本でも珍しく、アジアでも最大のショップインショップだという。

　ロフト店内ではもっとも奥のスペース。一般店舗部分よりも数段の階段を経て高い位置にあるこのスペースは、もともと催事などに利用していた。有楽町ロフトのスタッフによれば、カレンダーなど季節のアイテムを販売するときに一時的に利用するスペースだったという。

左はpijamaのコーナー。タブレットやスマートフォン用のソフトケースが中心商品だ。トートバックなども。右はChronicle Books。絵本やおもちゃにまざって、ノートや各種カードなどの文具も

リアルではここでしか買えない！ 「Evernoteスマートノートブック」

Evernoteスマートノートブック。販売前だがガラスケースの中に収まったものをチェックできる

オープン前日（8月31日）のレセプション。アルファブロガーや文具関連の著者などでにぎわっていた

　3ブランドの中でもっとも大きな面積を占めるのがMOLESKINEのアトリエだ。ここには、新製品のマーカー類や2013年版ダイアリー（「STAR WARS」「Peanuts」「星の王子様」）をはじめ、各種ノートブックや、収納パネル（バッグインバッグのようなもの）の新色、さらにはMOLESKINEブランドのバッグなどがそろっている。もっとも注目は「Evernoteスマートノートブック」。10月1日の販売開始に先立って、予約が殺到のアイテムだが、リアルの店舗ではここでしか買えない。

　MOLESKINEアトリエは単なるショップではなく“アトリエ”でもある。海外のMOLESKINEアトリエではさまざまなワークショップを開催しており、この有楽町ロフト内のショップインショップもMOLESKINEアトリエでも、利用者やファンによる各種ワークショップやイベントの会場としての役割も期待しているという。

　ノートやダイアリーなど各種MOLESKINE製品のこれだけの品ぞろえは、一般の書店や文具店には望めない。とくにサイズや色バリエーション、レイアウトに関して比較しながら選べる楽しさは、まさにMOLESKINEアトリエならではだ。豊富なアイテムとそのバリエーションに囲まれてブランドそのものを味わえる――。有楽町ロフトのショップインショップは、そんな体験ができるスペースと言えそうだ。

左は2013年版ダイアリー。これは「STAR WARS」。右はMOLESKINEの収納パネル（バッグインバッグの一種）。従来の黒に加えて、新色のオレンジ・青が登場

著者紹介：舘神龍彦（たてがみ・たつひこ）

　手帳評論家・デジアナリスト。最新刊『使える！手帳術』（日本経済新聞出版社）が好評発売中。『手帳カスタマイズ術』（ダイヤモンド社）は台湾での翻訳出版が決定している。その他の主な著書に『手帳進化論』（PHP研究所）『くらべて選ぶ手帳の図鑑』（えい出版社）『システム手帳新入門！』（岩波書店）『システム手帳の極意』（技術評論社）『パソコンでムダに忙しくならない50の方法』（岩波書店）などがある。誠Biz.IDの連載記事「手帳201x」「文具書評」の一部を再編集した電子書籍「文具を読む・文具本を読む 老舗ブランド編」を発売