自炊ファイルの管理に──ZIP圧縮ファイルにサムネイルを表示する3分LifeHacking

ZIP圧縮ファイルはWindowsの標準機能ではサムネイルを表示しないので、全て同じアイコンになってしまう。サムネイルを表示することで、自炊などのZIP圧縮ファイルを見やすくできるフリーソフトを紹介しよう。

» 2012年08月06日 10時30分 公開
[kizuki,Business Media 誠]
設定ソフト「CBX Shell Manager」の画面。ZIPのほかRAR、CBZ、CBRに対応する

 Windowsのエクスプローラは、さまざまな種類のファイルをサムネイル表示できる。画像ファイルはもちろん、PDFファイルもサムネイルを表示することで、ファイルを開かなくともおおよそのイメージを確認できるので便利だ。

 一方、圧縮ファイルについては、サムネイルの表示に対応していない。OS標準のアイコンか、もしくは解凍ソフトのアイコンを表示するだけで、中に何が入っているのかは分からない。ZIPファイルは本を裁断してスキャンする、いわゆる「自炊」用途で使われるケースも多いが、どれを見ても同じアイコンになってしまうので、ファイル名で中身を判別するしかない。

 そんな場合に便利なのが、今回紹介する「CBX Shell」だ。このソフトを導入すれば、ZIPのほか、RAR、さらには「kobo Touch」などの読書端末がサポートするCBZ(ComicBookZip)、およびCBR(ComicBookRAR)形式のファイルについて、エクスプローラ上でサムネイルを表示できるようになる。


  画像左は本ソフトを導入していない状態。ZIPファイルはアイコンで表示する。画像右は本ソフトを導入した状態。中身の画像(の1枚目)をサムネイル表示する。なお、暗号化ZIPについては表示できない

 サムネイルは、中に含まれる画像をアルファベット順に並べた際の1枚目がデフォルトで表示すので、自炊ファイルなどでは本の表紙がサムネイルとして表示されるようになる。解凍しなくとも圧縮ファイルの中身が見分けられるのはもちろん、エクスプローラの画面を電子書籍端末のように本棚ライクに見せることも可能になる。

 試した限りでは、1つのフォルダにたくさんのZIPファイルが入っている場合は、表示に時間がかかる場合がある。まあこれは仕様上仕方のないところなので、使いづらい場合は1フォルダ当たりのファイル数を減らすなどして対処するべきだろう。

ZIPファイルを選択状態にすると、下のステータスバーにZIP内に含まれる画像の数を表示する。ページ数をチェックする場合に便利だ

 またサムネイルの表示は設定画面上で自在にオンオフできるのだが、筆者のWindows 7環境ではサムネイル表示後に本ソフトをオフにしても依然サムネイルが表示される場合があった。OSもしくは何らかの設定の相違により、この当たりの挙動はやや異なるようだ。ともあれ便利なソフトであるのは間違いないので、自炊ユーザーをはじめ、ZIPなどの圧縮ファイルを多用される人は試してみてはいかがだろう。

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CBX Shell Windows 2000/XP/Vista/7 T800 Productions 無料

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