iPhone連動手帳のCal-Sync最新版、予定を“吸い取る”スポイトをイメージ手帳2013(1/2 ページ)

ダイゴーの2013年版手帳の注目は、昨年登場したスマホ連動型手帳「Cal-Sync」の新バージョンだ。また、「マネジメント式」と呼ぶ新フォーマットの手帳も登場した。

» 2012年07月20日 12時41分 公開
[舘神龍彦,Business Media 誠]
新しいCal-Sync。時間詳細設定画面で予定設定をしているところ。iPhoneの左側のスライダーで、予定の時間帯を設定できる

 ダイゴーは6月、2013年版の手帳ラインアップを発表した。注目はiPhoneと連動できるとじ手帳「Cal-Sync」だ。

 Cal-Syncは2011年に初登場した商品で、手帳とiPhoneのカレンダーを連携することをコンセプトとした初期の製品の1つ。使い方はまず、ポケットサイズの専用手帳を用意し、そのスケジュール記入欄にある「イベントコード」と呼ぶ欄に2桁の数字を記入する。それを専用のiPhoneアプリで読み込むことで、iOS標準カレンダーと連携する仕組みだ。

 2桁の数字を記入するイベントコード欄を埋めてアプリで撮影するだけという手軽さで、手帳とiPhoneカレンダーと連係できる。ただし、手帳の時間軸を読み取る関係上、iPhone側での時間設定の自由度にはやや難があった。また、イベントコードに記入できるのは、2桁の数字に限られていた。

 こうした難点を克服すべく、2013年版は、アプリを一新。iOS標準カレンダーとの連携機能はそのままに、以下の各ポイントが大きく変わった。


認識率が向上、記号も利用可能に

  • アプリを一新、かざすだけで数字認識

 旧バージョンではイベントコードを撮影する必要があった。新アプリは起動した状態で、カメラを専用手帳の特定領域をかざせば数字読み取りができるようになった。

  • 記号が利用可能に

 2桁の数字だけだったイベントコードには、記号も利用できるようになった。「☆」「?」などの記号を使えるようになり、コードへの意味付けと検索時の利便性が高まった。


  画像左は転送完了画面。予定が認識・転送されるとこのような表示が出る。画像右は手書き文字「0」のサンプルで、数字ごとにアプリ内部に用意されたこれら複数の画像と照合することで認識する仕組みだ。ソフト側でも認識した文字のパターンを蓄積し学習するようになっている

  • 時間設定がより簡単に

 旧バージョンでは、手帳側の時間の帯部分を塗りつぶし、その部分を認識させる必要があった。これが一新され、新バージョンでは、時間設定はiPhone側でできるようになった。画面に表示されたスライダーで設定時間を調整できるようになった。

  • イベントごとの頻度を見える化

 イベントの頻度をアプリ側で集計。その頻度をアイコンで見える化できるようになった。

 新しいバージョン名称は「Cal-Syncスポイト」。手帳から予定を吸い取るイメージから付けたという。

 「今後の課題は集計と分析。イベントの頻度をアプリ側で集計して表示する仕組みを洗練させていくことを考えている」(ダイゴー製品本部事業部の鞍留さん)

 対応する手帳のバリエーションも増やすことが検討している。これまでのポケット版に加えて、B6やA5サイズの手帳も計画しているようだ。

2013年版からはB6などの新しいサイズの手帳が登場する予定がある。これは新サイズ用のバーティカル式記入欄

 Cal-Syncは、スケジュールのデジタル化を狙った手帳だが、メモのデジタル化のための手帳も準備されている。法人向けとじ手帳のメモ部分にキングジムのショットノートを採用したものが計画されているという。

Cal-Sync
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