手帳にコンパネをインストールしようスマホ時代の手帳再入門(1/2 ページ)

手帳は多機能なツールになりつつある。スケジュール管理やToDoといった機能のみならず、スマートフォンさながらにいろいろな役割を担うようになっている。そこで考えたいのが“手帳のコントロールパネル”だ。

» 2012年06月08日 15時30分 公開
[舘神龍彦,Business Media 誠]

 手帳は予定やToDoばかりを管理するツールではない。ただ、スマートフォンが登場したことで、従来手帳が担っていた機能をそちらにアウトソースし、手帳に書くことがなくなっている人もいるかもしれない。

 その逆に何でも手帳で一元管理しようとしたり、複数冊の手帳やメモ帳、ノートを使うことで複数種類の情報管理をしている人もいる。そこで定義しておきたいのが“手帳のコントロールパネル”だ。

手帳コンパネで手帳を“再定義”

 コントロールパネルとは、もともとPCのOSの中にあって、各種機能を定義している部分だ。Windowsを例にとれば、ネットワークの状態やインストールしているプログラムの一覧、各ユーザーアカウントとその権限などを一覧でき、また変更することができる。つまり、PCの機能を根本的に定義しているところだ。

Windowsのコントロールパネルを開いたところ。各アイコンを開くと、各種機能が定義されている

 この考え方を手帳にも応用してみよう。

 具体的には、自分が求めている機能の全てとその実現方法を、使っている手帳(および関連ツール)の中でどのように実現していくかを逐一決めておき、メモしておくのだ。

 まず、手帳をどんなことに使っているのか、リストアップする。次にその1つ1つをどんなツールで実現するのかを実際に書いておく。例えば、ToDoリストはどこに書くのか、いつ書くのか。あるいは手帳には書かないのか(≒スマートフォンなどで管理するのか)だ。

手帳でやることとツール、使い方の一例
利用目的 利用するツール 使い方
予定 手帳・週予定欄 予定が決まったらすぐ書く
ToDoリスト 予定欄左ページ 週の頭にリストアップし、終わったらチェックする
マスタータスクリスト A4用紙 週の終わりに翌週の予定をリストアップしてプリント。適宜手書きで追加
食べたもの 専用の手帳を利用 何か食べたらすぐに記入。分かる範囲でカロリーも
健康関連:体調、服薬、体重 食べたものの記録用手帳に記入 体重は毎朝。服薬はその都度
日記 横罫リフィル 週の終わりにまとめて
読んでいる本 カレンダーリフィル 購入・借用したらタイトルを記入。読了した日も記入。
感想 横罫リフィル 読んだらまとめる
読みたい本などリスト類 手帳の巻末メモ欄 PCで作成・プリントして貼る
名言 予定欄欄外 名言に触れたらすぐに書く
作業メモ 方眼リフィル 作業時にメモする
進ちょく記録 カレンダー部分 進ちょくがあれば、緑のペンで記入
プラン/プロジェクト 専用ノート 予定以外の事柄を逐次記入
アイデア 専用メモ帳 思い付いたらすぐにメモ
ライフログ 手帳・週予定欄 実績を書いていく
よかったこと 予定欄欄外 よかったと感じたことがあったらメモ
発見 専用メモ 日常で発見したこと、町でみたことで気が付いたことをそのつどメモ

(※)以上は一例であり、この通りにやる必要はない。また一般的に言ってあまりたくさんのツールやノートを併用すると、運用管理が煩雑になり、続かないばかりでなく、効果も上がらない

 メモならば、仕事関連のものからちょっとした思い付き、名言などいろいろな種類が考えられる。これらはどこかにまとめてメモするのか、それとも種類別に別のページに書くのか、または別のメモ帳を用意するのか――手帳を使ってやっている、こうしたこと全般について、どんなツールで行っているかを逐一決めておくのだ。できればPCで一覧表を作り、印刷して手帳に貼っておくといいだろう。

手帳を日記として使う例。冊子を挟んだり、別のノートを利用するのがいいかもしれない
食べたものを記録する例(レコーディングダイエット)。これも専用の手帳を別に用意する方がいいだろう
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