こんな文具が欲しい――過去に出たアイデアをPUSHするノートアイデア発想実践記(1/2 ページ)

アイデア発想連載の第9回は「マトリクス法」。遊び心があってオシャレで、持ち運びやすくて……など、設定した機能と心理から欲しいスマート文具を考えてみました。

» 2012年06月06日 18時20分 公開
[シックス・アパート 中山順司,Business Media 誠]

 世の中にあるさまざまな発想メソッドを、実際に試して実験、検証していく本企画。第9回は「マトリクス法」です。今回も仮想のお題を用意し、メソッドに従って検証。その結果を、監修役であるアイデアプラント代表の石井力重さんに評価してもらいます。

 マトリクス法は、複雑な現象を縦横の表に当てはめて整理し、問題を解決する技法です。マトリクスとは、数学でいう行列を意味します。縦と横の各変数を決めて変数ごとに要素を洗い出し、それらの組合せを用いて現状分析したり、新しいアイデアを考えたりします。

石井力重(いしい・りきえ)さんプロフィール

石井さん近影

 1973年、千葉県生まれ。東北大学大学院理学研究科修士課程卒業。技術系商社から東北大学大学院博士課程(MOT専攻)、独立行政法人のフェローを経て、2009年4月にアイデアプラントを設立。現在は「ブレスター」「智慧カード」などアイデア創出支援ツールの企画開発、企業・団体向けの新事業・新製品開発支援、さまざまな創造技法を紹介するワークショップなど、多彩な活動を展開している。2011年6月には、東北地方のビジネス活性化と震災復興を目指す「Fandroid EAST JAPAN」を設立、同理事長に就任。仙台を拠点に、Androidアプリ開発技術者の育成と能力向上、アプリ関連ビジネスの活性化に尽力している。Webサイトは「石井力重の活動報告」


3人ともまさかの不作!?

 今回は、前回「PC周りに置いておきたいスマート文具って何だろう?」で出したアイデアの中から、3人がこれだ! と思うアイデアを絞ってみました。

 ちなみに、今回参加した誠 Biz.IDの鷹木編集長と上口さん、そして中山の3人は、全員がデスクワーク中心の仕事環境です。PC周りの事に対しては日常的に何かしらの問題意識を持っているはずなので、それをテーマにすれば「アイデアがどっさり量産できてウハウハ!」という淡い期待をしていました。

 ところが、実際は全員そろってかなりの不作(数という意味で)。2つの指標(心理と機能)とそこからブレイクダウンした10の要素(上記参照)がまずかったのか?組み合わせに不自然な点があったのか? 正直、理由はよく分かりません。

53個のアイデアからベスト4を絞り込み

 25分後で出したアイデアの数は、鷹木さん28個、上口さん8個、中山17個の計53個でした。それぞれのアイデアは前回記事を参照ください

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