コピペでのうっかり情報漏えいを防ぐ、共有PCで3分LifeHacking

共有PCでは、クリップボード内にIDやパスワードが残っていて、次に利用した人がうっかり貼り付けてしまった、という事故が起こりうる。これを防ぐ、クリップボードの内容を定期的にクリアしてくれるソフトを紹介しよう。

» 2012年05月07日 11時50分 公開
[kizuki,Business Media 誠]
「クリップボードガード」の設定画面。この設定では10秒おきにクリップボードをクリアしてくれる

 クリップボードの機能を拡張するユーティリティは世の中に多く存在する。以前「クリップボード履歴&定型文で反復作業をPCに」で紹介した「ペースター」のように、過去にクリップボードに格納したテキストの履歴を取っておき、後から貼り付けられるソフトを使えば、文章の作成が効率的できるようになる。

 もっとも、これが共有PCの場合、少々事情が変わってくる。クリップボードに格納したデータにIDやパスワードなどの個人情報が含まれていて、うっかり他人にバレてしまう危険性は常にある。ログアウトや再起動を小まめにすればよいのだが、忙しさにかまけてついついそのままにしてしまい、クリップボード内にどんなデータが残っているか分からないまま他人にPCを使わせてしまうことは、職場や家庭によってはよくあることだろう。

 こうした場合は、むしろクリップボードのデータは定期的に消去された方が望ましいということになる。今回紹介する「クリップボードガード」はまさにそのような機能を持ったソフトで、指定した秒数でクリップボード内のデータをクリアする機能を持っている。これならPCを貸した相手がコピー&ペーストをした際に、クリップボード内に残っていたデータをうっかり貼り付けてしまった、ということがなくなる。


  通常はタスクトレイに常駐する。クリップボード内のデータを自動的にテキストファイルに書き出す機能も備えており、消去機能とうまく組み合わせることで使い道もありそうだ

 PCは1人に1台以上の時代とはいえ、まだまだ共有PCの出番は多い。普段は個人で使っているPCであっても、出張で事務所を訪れた社員に一時的に貸し与えるケースはあるはずだ。こうした場合に気兼ねなくPCを貸すことができるツールとして、本ソフトは活用できそうだ。

本日のレシピ
ソフト名 作者 利用料
クリップボードガード 八木岡裕揮 無料

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