動物を描くという機会は日常的にそれほど多くないかもしれません。しかし、生き物を擬人化してメッセージを伝えると、人間にやらせるよりもはるかに暖かく、注目を集めることができるのです。ソフトバンクのお父さん犬はその最たる例です。今回のテーマは、生き物です。
ビジネスで使える絵文字の描き方を紹介している本連載ですが、「人の表情」「人の動き」「スポーツ」「身近なもの」ときて、今回のテーマは生き物です。
生き物は形が特徴的ですが、かならずしも全身を描く必要はありません。全身を描くと時間もかかりますし、輪郭が難しいので、なるべく顔だけで済ませましょう。特に、犬や猫などはよく使うものは、サラリと書き分けられるようにしておくこと。
まずは、私も大好きな犬から。耳と目、鼻、口のみ描きます。
どうでしょう? 左から普通の表情の犬、怒った犬、猫。普通の表情の犬は、鼻と口元のWが決め手です。お怒りモードの犬は目のラインで表現しましょう。
こんな調子で、生き物の特徴的な部分だけを残して、描いてみます。顔に特徴のない場合は、全身描く必要があります。
生き物を擬人化してメッセージを伝えると、人間にやらせるよりもはるかにほのぼのと明るく、さらにそれを見る人の注目を集めることができるのです。
これは節電ポスター。メッセージが伝わるように、犬のマークでソフトな印象にしました。犬の肉球がさらに楽しさを倍増させますね。実際に、これに近いポスターをソフトバンクの社内で発見しました。他の会社も節電協力のポスターは貼ってあるのですが、ソフトバンクのそれは、「ポスター自体がほしい!」と思わせるようなでき栄えでした。
と思ったら、Webに撮影した写真をアップロードしている人がいたのでシェアしておきます。
こんな感じでした。おとうさんのイラストのみならず、その下に3つの絵文字でポイントをまとめているのもGood! です。
次回は、お金にまつわる絵文字を紹介します。
携帯メールなどでおなじみの「絵文字」をビジネスで役立たせよう! という新しいコンセプトのスキルアップ書です。
絵文字は、ノートやメモを書くという日常行為を楽しくさせ、「考える力」「伝える力」を伸ばします。物事の全体像を超ハイスピードでとらえ、ヌケ・モレなく、すっきり情報整理ができます。
仕事や勉強において「記録」は退屈極まりない作業ですが、絵文字を取り入れることで、すばらしい自己表現に変わります。絵心は一切不要です。誰でも、すぐに始められ、効果が体感できるはずです。
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
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