家電、持ち物など身近なものを絵文字にしてみましょう。今回は、写真から絵文字を作るプロセスも紹介します。いかに、少ない労力で表現するかがポイントですよ。
ここでは、皆さんが自分なりに絵文字を描くコツを幾つか紹介したいと思います。ポインは「うまく描こうとしない」ことです。
文字で書くよりも同じ情報量を伝えるために時間かかかるであれは、それは本末転倒。なるべくさらっと描け、絵心など関係なく誰にでもできることが重要です。そのためにも、なるべく少ない線や単純な図形の組み合わせで描くことが大事です。
少ない画数で描くのが大事とはいえ、ビジネス絵文字がその対象の特徴を表現していないとイメージが湧きづらいものです。私は、ビジネス絵文字をより簡素な絵でリアリティのあるものにするために、対象物の「輪郭」と「特徴的なパーツを1つか2つ」残すことをオススメしています。
さて、身の回りをながめて、幾つか絵文字にしてみましょう。まずは、毎日のように眺めているノートPCです。
まずは、本物。単純な形ですが、キーボードの数も多く複雑です。ノートPCはあえて斜め俯瞰(ふかん)から描いた方が分かりやすいです。
見たままを絵にすると、やはりキーボード部分が画数が多くて面倒です。もう少し要素を削ぎ落としたいところですね。
キーボード部分を完全に省略してしまいました。それでも、ノートPCであることは分かります。絵文字としてはこのくらいシンプルな方が使いやすいです。
まずは、本物。よく見るとボタン類も多く、複雑ですね。
見たままを絵にすると結構、画数も多く、面倒です。そこで、輪郭を一筆書きで描き、ボタンを少しだけ残します。
ゲームのボタンは「+」が特徴です。すいぶん省略してしまいましたが、これだけでも立派にコントローラーに見えるのではないでしょうか。
次にPCと並んで毎日お世話になってるかばんを描いてみます。まずは、本物。真ん中にクラッチが、両側にベルトが付いています。写真もやや斜めからですね
見たままを絵にしても十分シンプルですが、絵文字として使うにはもう少し要素を削ぎ落としたいところ。
左右のベルトを取り去り、正面を向かせて完成。取っ手とクラッチを特徴として残しました。
絵文字は、文字であって絵ではありません。正確なイメージを伝えるのではなく、文字の補完として利用するものです。ですから、正確さよりも効率性、見た目で意味さえ伝われば、それでOKです。というわけで、まとめです。
次回は、体に身に付けるいろんなものを表現してみましょう。
携帯メールなどでおなじみの「絵文字」をビジネスで役立たせよう! という新しいコンセプトのスキルアップ書です。
絵文字は、ノートやメモを書くという日常行為を楽しくさせ、「考える力」「伝える力」を伸ばします。物事の全体像を超ハイスピードでとらえ、ヌケ・モレなく、すっきり情報整理ができます。
仕事や勉強において「記録」は退屈極まりない作業ですが、絵文字を取り入れることで、すばらしい自己表現に変わります。絵心は一切不要です。誰でも、すぐに始められ、効果が体感できるはずです。
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
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