前回は「表情」について解説しました。今回は体全体の動きです。漫画のようにリアルな人を描く必要はありません。でも、体の動きを表現できるといろんなシーンで応用できますよ。
人の動きを簡単に表すことができれば、スポーツだけでなく日常的な動きをリアルに絵文字で示すことができます。簡単に、なおかつ正確に動きを表すコツは「骨格」を意識することです。
人間の動きは基本的には骨格の動きで表せます。しかし、実際の骨格は下図のように複雑。絵で表現するには時間がかかります。しかし、骨格のうち表面的に出てくる人の動きに影響する部分だけを残せば、簡単に、かつリアルな人の動きを表現できます。このとき、骨盤はハート型、肋骨部分は逆ハート型で、肩はヤジロベエのようになっています。間接部の数も覚えておきましょう。」
この「なんちゃってスケルトン」を動かせば、人の動きをかんたんに表現できます。骨格から考えているので、シンプルな線でも自然でリアルな表現が可能です。例えば「走る」という動きなら、こんな感じ。
腕のふり、足の踏み込みに合わせて、後ろに勢いを現すマークを付けるとよりリアル。実際に絵文字として描く場合は、骨格を意識しながらも、線のみで表現すればOKです。
ついでに、忘年会シーズンにちなんで酔っぱらいを描いてみます。骨盤は開き、左手でつっぱっています。ヤジロベエの肩が、それによってそり上がっている点がポイントです。
このように、頭を示す○(マル)と身体のラインを表す線だけでも、骨格がしっかりしていれば豊かな表現が可能です。
次回は、この人の動きを応用して、スポーツを表現してみます。
携帯メールなどでおなじみの「絵文字」をビジネスで役立たせよう! という新しいコンセプトのスキルアップ書です。
絵文字は、ノートやメモを書くという日常行為を楽しくさせ、「考える力」「伝える力」を伸ばします。物事の全体像を超ハイスピードでとらえ、ヌケ・モレなく、すっきり情報整理ができます。
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知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
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