「絵文字の技術」を学べば、誰だってメモやノートが楽しく、生き生きとしてくる。退屈で分かりづらい個条書き中心の記録から、絵文字を使ったリアルかつ効率的な情報整理に切り替えてみませんか?
今、あなたの手帳をここに持ってきて開いてみてください。パラパラとめくってみて、どのような情報が書いてあるのかチェックしてみましょう。そして、もし手鏡があれば、そのときの自分の顔を映してみるのです。
どうでしょう、眉間にシワを寄せていませんか? 自分の書いたメモなのに、自然としかめ面になっていませんか? 自分のメモを見て困惑するのはナゼ?
原因は次の2つです。
(1)何を書いたのか分からない(字が汚いのかもしれません、あるいは、どのような意図で書いたのか思い出せないのかも)
(2)どの部分が重要か思い出せない(全体を見回してみましょう。ポイントはどこにありますか? 文字だらけだとどこがポイントで、どこが補足だか分かりませんよね)
つまり、せっかく書いたメモなのに眉間にシワを寄せないと解読できないということです。世の中にこうした残念なメモやノートがいかに多いことか! それを解決するのが「絵文字」です。
絵文字は何も、女子高生や掲示板マニアのためにあるのではありません。実は、絵文字を使うことで一番効果があるのはビジネスパーソンなのです。例えば打ち合わせを記録する、商品のアイデアをまとめる、プレゼンの構想を練る、そんなときに絵文字が威力を発揮します。
一般的にビジネスの記録というのは、しかめ面をして淡々と個条書きのポイントを列記するものだと思われているようです。しかし、それは違います。自分が楽しいと思えないものは、他人も楽しくありません。自分がしかめ面をして書くものは、他人が見るときもしかめ面をして見なければいけません。もう、そんな意味のないノートはやめましょう。
絵文字を使うようになると仕事が楽しくなり、なおかつ第三者に伝えるときにも、効率的に無駄なく説明ができるようになります。冒頭のサンプルを見れば、その差は一目瞭然ですね。
絵文字を使ったノートはイメージがリアルになり、記憶に残り、新しいアイデアがどんどん浮かぶようになります。これであなたも、できるビジネスパーソンに早変わりです。こんな素晴らしい絵文字、活用しない手はありません。さて、今回のまとめです。
さあ、ノートと筆記具を用意ください。あなたの脳とノートとが生まれ変わります。次回は、絵文字を使う「脳」へのメリットを紹介します。
携帯メールなどでおなじみの「絵文字」をビジネスで役立たせよう! という新しいコンセプトのスキルアップ書です。
絵文字は、ノートやメモを書くという日常行為を楽しくさせ、「考える力」「伝える力」を伸ばします。物事の全体像を超ハイスピードでとらえ、ヌケ・モレなく、すっきり情報整理ができます。
仕事や勉強において「記録」は退屈極まりない作業ですが、絵文字を取り入れることで、すばらしい自己表現に変わります。絵心は一切不要です。誰でも、すぐに始められ、効果が体感できるはずです。
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
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