和製Twitterアプリ「SOICHA」が進化 デバイス連携や有料サービスを展開

モバイル/PC向けTwitterクライアント「SOICHA」がマルチデバイス間の設定同期に対応。さらに、マルチカラムでFacebook、Googleリーダー、Gmailを一元管理できる有料サービスも新たに始まる。

» 2011年08月10日 21時06分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 フライトシステムコンサルティングは8月10日、PCやモバイル向けに提供するTwitterクライアント「SOICHA(ソイチャ)」のサービスをアップデートした。従来から提供する無料サービスのブラッシュアップに加え、Facebook、Googleリーダー、Gmailと一元管理する上位サービスを月額315円で提供する。8月末までは無料。

photo Facebook、Googleリーダー、Gmailと連携する有料サービスを開始する
photo iPhoneアプリの画面。Yahoo! JAPANのWeb APIを使った検索機能(中央)では、ツイートに含まれる単語を自動的に判別して、それぞれの単語を簡単に検索できる

 SOICHAは2010年1月にiPhone向けに提供をスタート(当時のアプリ名は「TweetMe」)。現在はAndroidやPC、ソフトバンクモバイルのフィーチャーフォン向けにもアプリを提供している。マルチカラムへの対応やEvernoteを初めとする外部サービスとの連携、Yahoo! JAPANのWeb APIを使った検索機能などが特徴だ。

 今回のアップデートでは、新たにiPhone/Android/PCの設定を同期できるようにした。「SOICHA ID」でサービスにログインすることで、PC版アプリのカラム設定などがモバイルアプリにも反映される。なお、現状はPC版アプリが設定の“母艦”となっている状態で、モバイル側の設定をPCに反映することはできない。将来的には相互に同期が出きるようにしていく方針だ。

 有料の上位サービスでは、Facebookのニュースフィードやウォール、Googleリーダー、Gmailの情報をカラムとして追加できる。ただし、iPhone/Android版は現状、Facebookの閲覧には対応するがGoogleリーダーとGmailの表示には対応していない。

photo 片山圭一郎社長

 フライトシステムコンサルティングの片山圭一郎社長は、「SOICHAは個人の情報ポータルを目指している」とコンセプトを説明。SOICHA上で見かけた気になるニュースをEvernoteにクリッピングし、後から腰をすえて読むといった使い方や、Yahoo!、Google、Amazon、価格.comといった各種検索機能を利用して、情報の調査・整理ができるサービスとした。

 今後も連携サービスを増やしていく考えで、関心空間の位置情報サービス「ランブリン」やSIIISの飲食店向けサービス「kizna」、ヌーラボの案件管理サービス「Backlog」、ミクシィのSNS「mixi」との連携が予定されている。また、サイオステクノロジーとの協業でSOICHAをベースとした企業向けソーシャルクライアントも提供が予定されている。Salesforce Chatterといった、企業用のソーシャルサービスや情報共有サービスを一元的に管理できるサービスになる見込みだ。

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