iPhoneでできる簡単ライフログの作り方あなたの不安、見積もります

毎日の記録を付ける「ライフログ」。モチベーションアップにもつながるのでオススメですが、初心者は取り始めで挫折することが多いのも事実。今回はこうしたライフログの簡単な始め方を紹介します。

» 2011年06月10日 18時30分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 毎日の記録を付ける「ライフログ」は生活や仕事にいろいろなフィードバックをもたらし、さらにそのフィードバックが人生のモチベーションにもつながります。私もオススメなのですが、ライフログを付けるのは習慣化してしまえば簡単ですが、初めてだと入り口付近で挫折しがちなもの。今回はこうしたライフログの簡単なはじめ方を紹介します。

iPhoneで写真を撮る、OneCamで撮る

 まずは一番簡単な方法です。ごくごく簡単にライフログをどんどん作っていくことは実は簡単です。iPhoneで写真を撮り、それをEvernoteに取り込んでいくだけ。カメラアプリは「OneCam」がオススメです。理由は2つ。動作が速いことと消音できることです。

 動作が速いことはとても大事。せっかく面白そうな場面に遭遇してもカメラが動作する状態になるまでもたついていては、やる気もなえます。特にライフログの初心者にとって、ライフログのメリットははっきりと感じられません。そんな時は、ささいなことであってもストレスの原因があると続かないのです。

OneCamで撮ったら……

 ささいなという意味では写真を撮るたびに「カシャッ!」という音も気になるかもしれません。ちょっとしたメモを撮りたいだけなのに、音が出るとなんとなく撮影に気おくれしてしまいます。ただそれだけのことですが、気になってしまって写真を撮りたくなくなる人が意外とたくさんいるのです。

 本格的なカメラを使ったり、手書きで文章をつづったりするのは、メリットが明らかになればできます。それまではストレスをできるだけゼロに近づけて続けましょう。

PictShareでEvernoteに送る

 OneCamで撮ったら「PictShare」で「Evernote」に写真を送りましょう。撮るたびに送っても、まとめて送ってもいいですが、手間は一瞬ですからはじめは撮るたびに送るというのも悪くありません。OneCamとPictShareは連動させられますので撮るたびに送るのもさほど苦にはなりませんので。

 他の方法でもいいのですが、私がこの方法を使うのはPictShareでできることがいろいろあるからです。写真を回転させたり、コメントを付けたり、Evernoteに送る前にタグやNotebookを指定したりできます。それにDropboxを送信先として送れる点も見逃せません。

 写真をそのつど送る利点の1つは、コメントを付けられること。何のためにどんな気持ちで写真を撮ったかを記録しておけます。思い出してコメントを付けることは、あとからまとめてやる気にはなかなかなりませんので。


コメントを付けて、Evernoteに送信

Dueをライフログのトリガーに

 ところで、ライフログを始める最大のハードルは記録することを忘れることです。実のところ使うツールを何にするかなどということは、いつも記録できる限りどうでもいいような話です。

 忘れないようにするためにオススメなのが「Due」というタイマーアプリ。他のものを使ってもいいのですがとにかくタイマーを使って思い出し、思い出したらすぐまた同じ間隔でセットして「ライフログをとる」ということをiPhoneに教えてもらいましょう。リマインドを受けたら機械的に「今気になっているもの」をすかさず撮影。繰り返すうちに面白くなってきます。

 最後に、ライフログは見返さないとどうにもなりません。作り出してすぐ見返す気にはならないかもしれませんが、3日程度前のことでも思いの外忘れていることは多いものです。「ライフログを見返す」ということもDueにリマインドしてもらいましょう。


筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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