受付や接客支援をiPadやAndroidタブレットで――。5月11日に開幕したスマートフォン&モバイルEXPOに、さまざまな接客支援ソリューションが展示されている。
会社の受付や店の接客にタブレット端末を活用――。5月11日に開幕したスマートフォン&モバイルEXPOには、こんな用途に役立つさまざまなソリューションが展示されていた。
会社の受付をiPadで――。これを実現するのが、テックファームのiPad向けVoIPアプリ「受付はこちら Lite」(無料)だ。
訪問先の担当者に内線をかけて呼び出す機能を備えたアプリで、IP-PBXとWi-Fi環境がある企業なら、簡単な設定だけですぐ使えるという。担当者の名前や内線番号、部署名は、iPadにプリセットされる「連絡先」に登録すれば自動で反映される。
安価に導入できるだけでなく、「(受付にiPadを置くことが)先進性のアピールになる」と説明員。自社の企業ロゴを入れたり、背景をカスタマイズしたりできる有料版も準備中で、こちらは「月額数千円くらい」(説明員)で提供する予定だ。
同じくテックファームの「キセBiz」は、Android端末をデジタルサイネージ用途で利用できるようにするソリューション。商品の電子カタログや動画などを入れた端末を店頭などで接客用に利用する場合、利用者が勝手にいじったり、ほかのコンテンツにアクセスしたりできないようにする必要がある。キセBizを利用すれば、ホーム画面に特定のコンテンツのみを表示できるようになる。
ホーム画面に表示するコンテンツは、管理画面から設定可能。コンテンツはHTMLやCSS、JavaScript、HTML5、Flash、動画を利用したリッチなものを作成できる。
なお、このソリューションは、ホーム画面に特定のアプリのみを表示させることもできるため、業務用に必要なアプリのみを使わせる企業支給用の端末にも活用できるという。
利用料金は端末1台あたり150円/月。アプリの管理機能を利用する場合には100円/1台のオプション料金が必要だ。
レストランのメニューやホテルのサービス案内、店舗のおすすめ商品カタログをAndroidのタブレット端末で――。こんな使い方を可能にするのがエヌアイデイのプラットフォーム「Nstylist」だ。
Nstylistは、店舗で扱う商品やサービスの写真や動画などのデータをAndroidアプリに登録し、タブレット端末に表示して利用できるようにするソリューション。レストランやアパレル、ホテルなど、さまざまな業種に最適化したテンプレートが用意され、店舗側は必要なカタログデータや動画、SNSアプリを登録するだけでタブレット端末を販売支援ツールとして利用可能になる。
すでに利用しているCMSやPOSと連動できるので、例えばレストランのメニューを作成した場合は、オーダー機能を持たせることも可能。コンテンツの更新も容易に行えるため、日々、おすすめメニューが変わるような業態や、季節ごとに商品が変わるような業態でも導入しやすいのがメリットだ。
利用料は月額500円からで、画面デザインなどのオプションサービスは別途料金がかかる。同社の説明員によると、Androidタブレットのラインアップが増えてきたことから引き合いが多くなったといい、子供服大手企業が同システムの導入に向けて検討を進めているという。
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