Excelファイルの未使用ワークシートを一発削除する3分LifeHacking

Excelファイルを相手に渡す際、未使用のワークシートがくっついたままでは、見栄えに気を使っていない印象を相手に抱かせてしまう。これら未使用ワークシートを一発削除できるソフトを紹介しよう。

» 2011年04月18日 12時20分 公開
[kizuki,Business Media 誠]
新規に作成したExcelファイル。ワークシートはデフォルトの3つ

 Excelでファイルの新規作成を選択した場合、デフォルトでは、3枚のワークシートをもつファイルが作成される。たいていの場合、実際に使われるワークシートは1枚だけで、残り2シートは使われないままだ。もちろんそのまま放置しておいても構わないのだが、他人に渡す時にもそのままの状態だと、いかにも細かい見栄えに気を使っていないかのような印象を相手に抱かせてしまいがちだ。

 デフォルトのワークシートの枚数は「オプション」の「新しいブックのシート数」で変更できるが、自分が作成したファイルはまだしも、他人の作業を引き継いだファイルなどでは、同様に不要なワークシートが含まれていることも少なくない。またExcelを再インストールした際などはオプションの値を書き換えるのを忘れてしまうこともある。

 こうした場合に役立つのが「cleanxls」だ。このソフトを使ってExcelファイルを「最適化」すると、使っていないワークシートを自動的に削除してくれる。誰かにExcelファイルを渡す前にこのソフトでチェックすれば、不要ワークシートがくっついたまま渡してしまうこともなくなるというわけだ。


「cleanxls」を起動し「未使用シートを削除する」にチェックを入れて「実行」を押すと、使用していないワークシートを削除し、データのある「Sheet1」だけが残った。ちなみに本ソフトを用いて修正したファイルは元ファイルを上書きするので、万一のことを考えてコピーを取っておくなどの対処をしておいたほうがいいだろう

 未使用ワークシートの削除にとどまらず、本ソフトにはさまざまな便利機能が搭載されている。例えばマクロやコメント、ハイパーリンクの削除、オートフィルタやウィンドウ枠の固定の解除、ブックの共有解除などだ。また先頭のワークシートをアクティブにした上でカーソルをA1のセルに移動するといった細かな配慮も含まれているので、相手にとって使いやすい、分かりやすい形でExcelファイルを渡すことができる。自作のExcelファイルを誰かに渡すことが多い人、共同作業をする機会が多い人は活用するとよいだろう。


このほかにも多彩なチェック機能を備えている。マクロの削除、表示設定を標準に変更、オートフィルタ解除、表示倍率の変更、改ページの非表示、ページ設定を横1×縦nに変更、カーソルをA1に移動、先頭のワークシートをアクティブ化、ウィンドウ枠の固定を解除。さらに、もう1つのタブにもさまざまな機能。セル内改行の削除、セルの背景色の解除、文字色を自動設定(黒)に変更、ブックの共有を解除、全てのセルで折り返して全体を表示、コメントを削除、ハイパーリンクを削除。いずれもチェックボックスのオンオフで切り替えられる

本日のレシピ
ソフト名 対応ファイル形式 対応OS 利用料 作者
cleanxls Excel 2000/2003にて動作確認済み Windows XPで動作確認済み 無料 Hiroshi Kameya氏

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