ダイアログボックスの文字列をテキストデータとして抜き出す3分LifeHacking

普通の方法ではコピーできないダイアログボックス内のテキストをコピー可能にするソフトを紹介しよう。

» 2011年04月11日 11時59分 公開
[kizuki,Business Media 誠]

 PCの画面上に表示されている文字列をコピーして、オフィス文書やメールなどに貼り付けたい時がある。操作手順書を作成する場合や、ソフトなどのサポートを受けるためにエラーメッセージをコピーしたい場合だ。

 もしこれがWebブラウザ上に表示されている文字列ならふつうに範囲選択してコピーすればよいが、これがダイアログボックスだとそうはいかない。短い文章なら手入力で打ち直してもよいが、長文になると面倒だし、打ち間違いのリスクもある。

「ポイント位置の文字列取得」を起動したところ。上下に2つのウィンドウがある。左上の「開始」ボタンを押して取り込みスタート

 こうした場合に使ってみたいソフトが「ポイント位置の文字列取得」だ。このソフトがあれば、普通の方法ではコピーできないダイアログボックス上のテキストをコピーし、メモ帳などに貼り付けられる。

 使い方は簡単で、ソフトを起動して「開始」ボタンを押したのち、対象となるダイアログのテキスト上にマウスポインタを重ねるだけ。重ねるとほぼ同時にテキストデータが抽出されてソフトの画面上に表示されるので、Escキーを押して取り込みを終了させる。あとは抽出されたテキストデータをふつうにコピー&ペーストすればOKというわけだ。


(左)試しにIEの設定画面を表示し、中央付近の文字列にマウスのポインタを重ねてみる。(右)文字列を取り込んで表示。Escキーを押すと確定する

(左)あとは普通に範囲指定→右クリックでコピーするだけ。ちなみにダイアログボックスのタイトルが上、本文が下に表示される場合もある。(右)メモ帳に貼り付けたところ。これ以外にプルダウンメニューの選択肢の文字列なども抽出できる。なお、OCRではないため画像からの抽出には対応しない

 通常の方法ではコピーできないダイアログボックス内の文字列の取得のほか、ブラウザと組み合わせてURLやページタイトルを手軽に取得したり、プルダウンメニュー内の選択肢の文字列を取り込むのにも重宝する。ソースを表示せずにALTタグの文字列を直接コピーできるのも便利だ。このほか右クリックを禁止にしてあるサイトからHTMLソースを取得するといったワザも可能だ。

 Flashコンテンツなど、対象によっては取り込めない場合もあるが、まず無理だろうと思えるデータまで抽出できてしまう場合も少なくないので、手入力をする前に試してみる価値はある。インストール不要で解凍するだけで動作するので、必要な時だけ起動できるのも本ソフトの長所だろう。

本日のレシピ
ソフト名 利用料 対応OS 提供元
ポイント位置の文字列取得 無料 Windows 98SE/2000/XP/Vista エムティ・ソフト

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