クライアント版のEvernoteが使えない――そんな時に使いたい新しくなったWeb版あなたの不安、見積もります

EvernoteのWeb版インタフェースが大幅にリニューアルしました。この話、実はEvernoteで大量のノートブックを使っている人、SSD搭載PCなど記憶容量が比較的少ないガジェットを使っている人に朗報なのです。

» 2011年04月07日 15時25分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 EvernoteのWeb版インタフェースが大幅にリニューアルしました。この話、実はEvernoteで大量のノートブックを使っている人、SSD搭載PCなど記憶容量が比較的少ないガジェットを使っている人に朗報なのです。

新しくなったEvernoteのWebインタフェース

 例えば2台目のノートPCを買った直後など、Evernoteを相当使い込んでいる人の場合、クライアントソフトだと同期が完了するのにかなりの時間を要するはず。人によっては1日では終わらないかもしれません。

 しかも、Evernoteはほとんど毎日使うツール。「相当に使い込んでいる人」だと、半時と空けずに使い続けているものです。それが「同期が終わるのに1日以上かかる」となるとちょっと困ってしまいますよね。

 今回大幅にアップデートしたWeb版は、そんな状況において、特に強い味方になってくれるでしょう。というのも、Web版には「同期」が不要だからです。

 もちろん旧バージョンでも、新バージョンと同様に「同期」は不要でした。しかし、動作が明らかにもっさりと重かったり、そもそもノートブックを束ねる「スタック」の機能を反映していなかったりして、残念ながらクライアントソフトの代わりにはなり得ませんでした。ほかにも旧Web版は2ペイン表示だったので、ノートブックの一覧表示はできてもその中身はよく分からなかったのです。

 新Web版ではこれらの点を大きく改善。動作が軽快になり、「スタック」も使えるようになり、画面も3ペイン構成でノートブックの内容が一覧画面であっても一部分かるようになりました。クライアント版に使い慣れていても違和感なく操作できるはずです。

 もちろん、タグを新しく作ったり、ノートブックを増やしたりするとなると、クライアントソフトの方がずっと使いやすく感じます。しかし、ノートの編集、ノートの移動、ノートの閲覧といった基本操作に関してはほとんど問題ありません。

 最近は、HDDではなくSSDを搭載した超薄型ノートPCも増えてきました。こうしたSSDの利点はデータへのアクセスが素早いことでありますが、その一方で容量面ではこれまでのHDDに比べて劣ります。SSDのノートPCのように、本体にあまり多くのデータを保存したくないガジェットを使っている場合、クライアント版のEvernoteよりもWeb版が重宝します。OSが入ったら後はほとんど何も入れられないようなノートPCでは、少しでもデータを減らせるならそれに越したことはないからです。

 また通常のPCであっても、コンディションによってはクライアント版が異常に重たくなったりすることもあります。そうした場合の非常用としてもWeb版が便利でしょう。いずれにしても「クライアント版のEvernoteが使えなくて困る」といった時、新Web版のことを思い出してみるといいのではないでしょうか。

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筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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