セーラー万年筆、スマートフォンやタブレット向けプラットフォーム事業に参入

iPhoneやAndroidなどの端末にサービス提供したい事業者を対象に、アプリ上で使える各種プラットフォームを提供する会社を、セーラー万年筆が設立。TweetMeなどのiPhoneアプリで知られるフライトシステムと組んだ。

» 2011年04月01日 20時04分 公開
[Business Media 誠]

 セーラー万年筆は3月31日、スマートフォンやタブレット端末向けのプラットフォーム事業に参入すると発表した。Twitterクライアントの「SOICHA(旧名:TweetMe)」や、TOKYO FMや各地方のコミュニティラジオを聴けるアプリ、クレジットカード決済ソリューション「ペイメント・マイスター」などをiPhone向けに開発しているフライトシステムコンサルティングと共同で、戦略子会社「セーラーCモール(セシモ)」を設立する。

左から、フライトシステムコンサルティング社長の片山圭一朗氏、セシモ社長の中島義雄氏、セーラー万年筆電子文具事業部長の小柳洋氏

アプリモジュールと課金プラットフォームを提供

 セシモは、スマートフォンやタブレット端末ユーザー向けに、コンテンツやサービス、アプリを配信したいと考えている事業者を対象に、アプリを構成するモジュールと課金プラットフォームを提供するBtoB企業。例えば英語学習サービスを配信したいと考えている企業向けに、予約カレンダーや電子書籍モジュール、テレビ電話機能を提供したり、洋服や雑貨などを販売する通信販売事業者向けに、電子カタログやチャット、クレジットカード決済機能を提供したり、といったビジネスモデルを想定しているという。

 フライトシステムの強みといえるのが、Android、iPhone、iPad、PCなど端末を問わずに利用できる課金プラットフォームだ。Webブラウザ上からクレジットカード決済を行うもので、ユーザーが入力した名前やカード番号などの顧客情報を、サービス事業者もセシモも持たなくて良いという。

 これらのプラットフォームを利用したサービスは、2011年の初夏ごろより登場予定。スタートから3年でエンドユーザー100万人の獲得を目指す。

想定しているターゲットは、教育、医療、レジャー、趣味などの企業や自治体など(左)。セシモの課金システムの特徴は、月額いくらといった定期的な課金のほか、オプション機能購入などに使うスポット課金も行えること(右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ