「ゆれくるコール for iPhone」が不安解消と節電にちょっと役立っていますあなたの不安、見積もります

東北関東大震災が発生してから、私はさっさと地震速報アプリ「ゆれくるコール for iPhone」をインストール。「テレビを付けっぱなしにしたくはないが緊急地震速報はチェックをしたい」という要望を満たすのが目的だったのですが、思わぬ効果が2つありました。

» 2011年03月24日 11時00分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 東北関東大震災が発生してから、私はさっさと地震速報アプリ「ゆれくるコール for iPhone」をiPhoneにインストールしました。当初は特別期待していたわけではなく、どちらかと言えば「テレビをずっと付けっぱなしにしたくはない」「でも緊急地震速報のチェックをしたい」という妻の要望を満たすのが目的だったのです。

 しかし、思わぬ効果が2つありました。

 1つは、震源地とマグニチュードの情報をかなり早い段階で得られるため、地震を体験している真っ最中の余計な心配が激減したこと。地震の恐怖は、揺れること自体も怖いのですが、それ以上にこの揺れがとてつもなく大きくなることに対する「予期不安」です。

 もちろん小さい揺れでも火元を消したり用心したりする必要はあるでしょう。ですが、むやみに怖がらずに済むという意味で、この予期不安からは解放されました。精神的にいくらかは安心できるのです。

 もう1つは、震源地をいち早く知ることが可能なこと。場所によっては安否確認を電話でとる必要が出るのですが、それをするかしないかの判断が容易になった点です。

 私も妻も東北各地に実家があったり親類がいたりするため、大きめの余震が発生すればなるべく連絡を取りたいわけですが、依然として大きな余震がひん発しています。ですので、すべての余震について連絡を取ろうとしてたらわずらわしくて仕方ありません。

 だから「テレビを付けっぱなし」ということになってしまいますが、節電の折りテレビを付けっぱなしにするのは気が引けます。そもそもテレビを付けっぱなしにする習慣もありませんから、こちらもできれば避けたいわけです。

 それに、身体が余震になれ始めてしまっているからか、震度2くらいの余震では揺れにまったく気が付かないことすらよくあります。ところが首都圏では震度が2でも、妻の実家ではそうではないかもしれません。




 そんな悩みも、「ゆれくるコール for iPhone」を余震に気付くたびにチェックしておけば対応できます。しかも「テレビを付けっぱなし」にすることなく対応できるわけです。ちなみにテレビのほか「ラジオを付けっぱなし」という方法があるわけですが、私はラジオを聴く習慣もないので、ゆれくるコールが現状のベストなのでした。

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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