A3サイズ以上のファイルをなるべく安価に印刷する6つの方法3分LifeHacking

A3以上のサイズでファイルを印刷したい、でも自宅にあるプリンタはA4までしか印刷できない。こうした場合に大判サイズを出力するための方法を集めてみた。用途に応じて使い分けたい。

» 2011年01月31日 12時00分 公開
[kizukiBusiness Media 誠]
ちなみに今回は「ShigotoNet」でダウンロード可能なA3サイズの履歴書をお借りしてサンプルとして利用した

 自宅で作成した書類をA3以上のサイズで印刷したいが、家にあるプリンタはA4までしか対応しておらず、印刷が行えない場合がある。会社に行けば業務用の複合機があるが、自宅から取引先に直行する都合上、会社に立ち寄らずに自力で印刷しなくてはいけないといったケースだ。また会社とは関係ない個人の書類であれば、会社で印刷するわけにもいかない。

 こうした場合に使える、自宅プリンタよりも大きなサイズで印刷を行うための方法を集めてみた。コストやスピード、最大サイズなど、いずれの方法にもメリットとデメリットがあるので、用途に応じて使い分けたい。


方法1:左右に分割して印刷する

 手持ちの機材、つまりA4プリンタだけでなんとかするのであれば、左右に分けてA4サイズで印刷したのちテープなどで貼り合わせるしかない。最近のプリンタに付属するユーティリティソフトには分割印刷機能が用意されていることが多いので、これらを使えば簡単に半分ずつ印刷ができるし、もしこうした機能がなくとも、PDFであればAcrobatのトリミング機能などを駆使して半分ずつ印刷すればOKだ。ただし対外的に提出する書類ではさすがに利用はためらわれる。


A4で出力してつなぎ合わせるというアナログな技だ。プリンタに分割印刷機能があれば出力も簡単。ちなみにこの例では2枚に分割するメニューはなく、4分割(=A2サイズ)や9分割といったメニューが用意されている

方法2:A4に縮小印刷してコンビニなどで拡大コピー

 裏技的に使える方法がこれ。原本を71%に縮小してA4で印刷し、それをコンビニなどのコピー機で141%に拡大してA3に復元するというものだ。アナログな手法ではあるが、継ぎ目のないA3プリントを手軽に得たいのであればそこそこ実用的で、コストと手間も最小限で済む。拡大縮小を経ることで画質は劣化するので、モノクロで文字サイズが大きめの書類などに限られるが、本人以外は意外と気づかない(気にしない)場合があるので、案外実用的に使えたりする。知っておいて損はないだろう。

A4サイズ(左上)に縮小印刷したのち店頭のコピー機でA3に拡大コピーする。画質の劣化は避けられないが内容によっては意外と実用性は高い

方法3:セブンイレブンのネットコピーを利用する

 PCからネット経由でファイルを送信し、店頭のマルチコピー機でプリントできるのが、セブン-イレブンのサービス「ネットコピー」だ。送信完了時に発行される8桁の予約番号を控えておき、それを店頭のマルチコピー機に入力するだけでよい。近隣に店舗がなければ使えないのがネックだが、料金はA3白黒で20円と非常にリーズナブル。なお、法人向けにファイル管理機能を強化した「ネットプリントサービス for business」なども用意している。


ネットプリントの利用にはユーザー登録が必要。ファイル送信サービスと同じ要領で、出力したいファイルをアップロードする

8ケタのプリント予約番号を表示。あとはこれを持ってセブン-イレブンに行くだけ。セブン-イレブン店頭のマルチコピー機で「ネットプリント」を選択してプリント予約番号を入力すれば出力が可能だ

方法4:データをメディアに焼き、出力ショップに持ち込んでプリントする

 最もオーソドックスな方法がこれ。出力ショップにCD-RやUSBメモリなどでデータを持ち込み、プリントしてもらう方法だ。先にも紹介したセブン-イレブンのマルチコピー機であれば自分で持ち込んだメディアからセルフサービスで出力できるし、キンコーズなどの本格的な出力ショップを利用する方法もある。後者であれば用紙の変更などさまざまな付加サービスの相談もできることが多い。なお、店員に作業を依頼すると手数料などが加算されて高額になる場合もあるので気をつけたい。

USBメモリのほか、CDやメモリカードなどでファイルを持ち込むことで印刷が可能。ちなみにセブン-イレブンのマルチコピー機であればA3白黒1枚で10円と、さきのネットコピーよりも安い

方法5:オンラインで入稿できる印刷業者を利用する

 納期までに余裕があり、また部数が多いようであれば、オンラインで入稿できる印刷業者を利用するのがよい。部数が増えるとほかの方法よりも安くつく可能性があるほか、クオリティは折り紙付きだ。業者によっては、用紙の指定や特殊加工ができるメリットもある。

方法6:A3対応のプリンタに買い替える

 今後も定期的にA3出力のニーズがあるようなら、A3出力に対応したプリンタの購入も視野に入れたい。ほかの方法と違って自宅で出力結果を確認しながらのプリントが可能なので、思い通りの出力結果を得るにはベターな選択だ。

 ネックになるのはイニシャルコストだが、モノクロのレーザー、カラーのインクジェットいずれも実売2万円前後から買える場合もあり、一昔前のように数万円単位の出費が必要になるわけではない。むしろ家庭内設置においては、置き場所の確保がネックになると言えそうだ。

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