前回紹介したプレゼンの構想を練るための図解思考の基本パターン。当然ながらビジネスのさまざまなシーンで使えます。場合によっては家族会議でiPhoneの購入について承認をもらう時にも使えますよ。サンプルを紹介します!
前回、プレゼンの構想を練るための図解思考の基本パターンをご紹介しました。今回は、具体的にどのようなビジネスシーンで利用できるのか、具体的なサンプルをお見せしながら解説したいと思います。
ほとんどの営業的な提案はこうした問題解決型です。どのような問題か、どのように解決するのか、想定される効果や成功事例はどんなものか? が判断のポイントとなります。
会社、あるいは個人で目標を設定することは多いと思います。いったん目標を設定したら、ことあるごとに目標レベルに対してどの程度、ギャップがあるのかをチェックして、それを乗り越える方法を検討しなければなりません。
商品、サービス、財の価値を高める資産運用は将来において、持っている財の価値を高めることが目的です。これは金融資産だけでなく、人材の価値についても同じことが言えます。
将来において仕事、プライベート、社会やコミュニティにおける立ち位置を変えたいと思うこともあるでしょう。今は営業職だけど、将来的にはプランニングをやりたい……、そんなキャリアビジョンもこの図式で表すことができます。
家族会議を通して、お父さんが趣味のモノを買うことを承認してもらうケースは少なくないでしょう。そんなとき、ただ欲しいと主張するだけでは認めてもらえません。あくまで、家族との絆を深めるために必要であることを訴える必要があるのです。
筆者 どうでしょうか? プレゼン構想の基本形をいくつか見ていくと、非常にシンプルでいろんなものに応用できそうじゃないですか? 本書には、もっと身近な例をたくさん紹介していますので、参考にしてみてくださいね。次回は「ドリルダウンでヌケ、モレをチェックする」です。
パワポの前に「図」で考える――。ベストセラー『頭がよくなる「図解思考」の技術』の第2弾となる本書は、プレゼンテーションの根幹とも言える「メッセージをどう作り、どのように伝えるのか」を図で整理する方法を解説しています。
「見栄えのいいスライドを作ること」や「説得力のある話し方をすること」も当然大事ですが、プレゼンの目的(メッセージ)そのものが洗練されていなくては、聞き手の心には届かないからです。営業プレゼンテーションや講演に限らず、ちょっとした説明や商談、または報告などにも応用可能で、あらゆるビジネスシーンで活躍するはずです。
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。
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