乙女の告白 「わたし、このスキャナで“花嫁”になるわっ!」

それはクリスマス前のこと。片付かない乙女を救った白馬の王子様は……。

» 2010年11月25日 10時00分 公開
[PR/Business Media 誠]
乙女な記者のウェディングは……

 結婚したい。

 まだ見ぬ王子としたい。なんでもいいから早く迎えに来てほしい。

 自称・美少女で乙女な記者(本名:小笠原由依 24歳)の日課はまだ見ぬ王子を思うことだ。黒髪で頭がよくてちょっと意地悪なわたしの王子。早く迎えに来て! ギュッと抱きしめて! 「お前重いからフランソワ(馬の名前)がかわいそうだよ」なんていいながら自慢の白馬で連れ去ってよ!

 こんなことを1日6時間以上考えているのにひづめの音は聞こえてこない。そろそろ身近に現れてもいいはずだ。あぁそうか、かわいすぎて声をかけづらいのか。話しかけやすいように少しはすきを作ってるつもりなのに、世の男子の草食化は深刻だ。

前回から1年……

 「え、あのIT戦士が片付いた!?」と業界騒然の前回を覚えているだろうか。あれから1年、今回はITmedia女子部が片付くかも!?


求ム! 運命の王子!

 仕方ない。こちらからきっかけを作ってやろう。ちょっと意地悪な男子は、大抵シャイだって相場が決まっている。少しでも名乗り出るハードルを下げてあげるのだ。こんな作戦を考えた。

 ――求ム! 運命の王子! 他薦もOK! 小笠原までご連絡を!――

 好みのタイプの男性のイラストを描いて“王子の求人票”を作り、目立つところに張る。名付けて「おたずねもの作戦」だ。他薦もOKとばっちり書いておいたので、シャイボーイでも「お姉ちゃんが勝手に……」などと理由をつけて応募してくれるだろう。

 「あの求人票の絵、お前に似てね?」「ちょ、お前恥ずかしいだろ、やめろよ。でもまあ似てないこともないかもな」「小笠原さん、王子ってもしかしてこいつなんじゃねーの?」「だからやめろって!」


「小笠原さん、何やってるの?」

 ――求人票を見たイケメン同士で、こんなやりとりもあるかもしれない。でも、記者と2人っきりになったら王子は記者にこう言うんだ。

 「さっきは照れちゃってごめん。本当はいつ迎えに行こうかずっと考えてたんだ! 好きだ! おばあちゃんになるまで一緒にいよう!」。うへえ、おいおいかわいいなぁ王子、好きだよ!

 「小笠原さん、何やってるの?」。そう声をかけられ振り返ると「ITmedia女子部」の先輩・宮本さんが立っていた。「な、何ってあの……照れ屋の王子を探すためにちょっと社内に張り紙を……」

ITmedia女子部とは

 IT記者としての知識とセンスを学びながら女子向けネット情報を広めるべく、乙女こと小笠原由依と宮本真希の2人で結成。Twitterアカウントは「@joshi_1topi」。イケメンからのフォロー絶賛募集中。


 「もうっ! 仕事もせずに……」。宮本さんは頭を抱えている。「でもわたしの人生がかかってるんです! 宮本さんもこれ張るの手伝ってください!」と必死な記者に、宮本さんはあきれた様子でこう言った。

宮本さんの引き出しに入っていたのは……

 「さすがに、大量の求人票を壁に張ってまわるのは迷惑……じゃなかった、面倒じゃない? だったらデータ化してTwitterでつぶやくかFacebookに投稿して、われこそは王子、と思う人に名乗り出てもらうとかしたらいいんじゃない?」

 なるほど! 確かにそれもそうだ。そういえば、女子部のTwitterアカウントは2000以上フォロワーがいる(2010年11月現在)。世界のFacebookユーザーはなんと5億人以上。これはもう王子が殺到してしまうかもしれない。やだっ、どうしようっ。ちょっとみんなだめ! 押さないで! わたしのためにケンカなんかしないでっ!

 善は急げ。早くしなきゃ。ネットに投稿するために、まずは王子をデータ化だっ。

 「そういえば、去年、先輩のIT戦士(♀)さんがこれ使ってイケメン画像をスキャンしていたよ」。宮本さんが机の引き出しから取り出したは、キヤノンのドキュメントスキャナ「imageFORMULA DR-150」だ。

ドキュメントスキャナ「imageFORMULA DR-150」とは

 USBケーブル1本で動作するドキュメントスキャナ。サイズは280×95×40ミリ(幅×奥行き×高さ)と超コンパクトで、重さも約1キロと軽量なのが特徴だ。


Twitterとは

 140字までのつぶやき(ツイート)を投稿できるサービス。気になる人のTwitterアカウントをフォローすると、その人のつぶやきを自分のタイムラインに表示し、チャット感覚でコミュニケーションできる。

Facebookとは

世界最大のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で、国内だけでも100万人以上のユーザーがいる。またTwitterとも連係できる。


DR-150、それは失われたアーク

 「あの後、IT戦士(♀)さんから『これ、宮本さんに譲るわ』って言われて、わたしがずっと使っていたの」

 このつやつやした弁当箱みたいなのが、あの永遠の非モテなIT戦士(♀)さんにイケメンをはべらせ、そして今の所有者である宮本さんはリア充……。この小さなスキャナこそ、ITmedia女子部にとって、いや、わたしにとっての“失われたアーク”に違いない。ついに風が吹いてきた!

 「(駄目だこいつ……早くなんとかしないと……)。これであなたの王子様をスキャンしてデータ化してみたら。よければ貸すよ」

 ありがとう宮本さん! 王子様がスキャナに吸い込まれ、わたしのPCに転送されていく――。そして結婚! 考えるだけでうっとり。よだれもじゅるり。

 はやる気を抑えながらセッティングする。かつてのIT戦士(♀)さんに負けないほど散らかった机だが、小型のボディは置く場所を選ばない。おいおい、やるじゃねえか、一五郎(編注:IT戦士(♀)が勝手に付けたDR-150のニックネーム。キヤノン非公認)。

 一五郎は、1本のUSBケーブルだけで接続OK。作業というほどのこともない。PCに接続するとソフトが立ち上がり、何事もなかったかのようにスタンバイ完了。なんでこんな簡単に……。はっ、もしかしてお前もわたしのことを……? 気づかなくてごめん。でも、わたしスキャナとお付き合いする趣味はないのっ! 本当にごめんなさい! でも一五郎の思い、大切にするよ!

 王子の求人票を一五郎にセットし、ボタンに触れる。ボタンもたった1つだけ。目移りしがちな乙女への配慮だろうか。ゆっくりと、だがしっかりと押すと何の前触れもなく、静かに王子が吸い込まれていく。ちょっと斜めに吸い込まれたような気がしたが、PCに転送された画像は、紙に描いたとおり、まっすぐきれいに表示されていた。

 ありがとう一五郎。完璧だ。



斜行補正機能

 DR-150には、斜めに入った紙もまっすぐに補正し、紙のサイズも自動判別して余白のないようスキャンする機能が付いている。


ついに結婚へ……

取り込んだ王子はPDFに。そしてTwitterとFacebookに……

 読み込み終えた求人票をTwitterとFacebookに投稿すれば、王子が次々に名乗り出て、その先には夢の新婚ライフ! だめだもう、幸せすぎて笑いがこらえきれない。結婚式は和式と洋式両方やって、披露宴では歌いながらゴンドラに乗って登場するんだ!

 スキャンした王子の画像を、女子部のTwitterとFacebookの個人アカウントに投稿する。さすがの記者も、投稿ボタンを押すときには手が震えた。ええい!

 「よろしくおねがいしまーーーーーーす!」

 やった。やってやったぞ……! あとはもう、素敵な王子が名乗り出るのを待つだけだ。照れ屋さんはDM(ダイレクトメッセージ)で送って来てくれてもいいからね☆ 最後の仕上げにと、画面の前で念を送る。

 あれ? ……来ない。もう30分たったけど来ない。自薦どころか他薦もDMも来ない。おかしいな。Twitterが落ちたのかしらと画面を確認するが、そんな気配はまったくない。Facebookも問題なく動いている。

 み、みんな忙しいんだよね! 時間を変えて、もう1回投稿してみよう。恥ずかしがり屋さんは反応するにも悩むかもしれないし、もうちょっとだけ待ってみよう。

 それから1時間、ひと晩と待ち続けたが連絡は来ない。王子はきっとネットを使っていないか、日本語圏外の人なのだろう。知ってるよ、あなたがわたしを好きなこと。結婚したいぐらい好きなこと。早く名乗り出てよ、もう。照れ屋さんなんだから。

 ……さらに1日待った。反応がない。仕方ないなぁ。実力行使に出ちゃうゾ☆

 「わたしたち、結婚します」「We get Marry!」

 スキャンした王子の画像にわたしの写真を添え、結婚式の招待状を作成。TwitterとFacebookに投稿した。王子は外国人かもしれないから、英語も付けておきました。式は12月24日。きっとその日までに王子は、姿を現してくれるはず。この画像は現実になる。妄想じゃない。現実になる!

 

 

 わたしいま、とっても幸せです。

※FacebookやTwitterの記述については一部妄想や思い込みを含みます。実際に王子を探す際は十分にお気を付けください。


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アイティメディア営業企画/制作:誠 Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2010年12月24日