フリック、タッチで印刷チェック――シャープの複合機、Evernote連係も視野に仕事耕具

シャープは、10.1インチのカラー液晶タッチパネルを搭載したデジタルフルカラー複合機3モデルを12月16日に発売。種々のクラウドサービス連係も強化していく。価格は134万9250円から184万8000円。

» 2010年11月22日 17時47分 公開
[藤村能光,Business Media 誠]
MX-3110FN MX-3110FN
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 シャープは、10.1インチのカラー液晶タッチパネルを搭載したデジタルフルカラー複合機3モデル「MX-2610FN」「MX-3110FN」「MX-3610FN」を12月16日に発売する。価格はそれぞれ134万9250円、148万5750円、184万8000円。

 3モデルともに、タッチパネル対応10.1インチ大型カラー液晶を搭載。テンキーやスタートキーは設定が必要な時のみに表示するため、入力ミスを少なくできる。操作パネル上には「操作ガイド」や次の行動を促す「アクションパネル」も表示する。

 MX-3610FN/MX-3110FN/MX-2610FNの印刷速度は、モノクロ、カラーともに毎分36枚/31枚/26枚(A4ヨコのカラー/モノクロ)。大きさは3機種とも583×658×834ミリ(幅×奥行き×高さ)。重さはMX-3610FNが約78キロ、MX-3110FN/MX-2610FNが約76キロ。

 読み込んだ原稿を表示し、文書の方向やレイアウトを確認できる「アドバンスドプレビュー機能」も取り入れた。印刷内容をフリックやタッチといった簡単な操作で確認したり、ページの入れ替えや削除をしたりできる。

 MX-3110FNのTEC値は2.49キロワット時。2008年に発売した従来機「MX-3100FN」の7.57キロワット時から約3分の1に削減した。ウォームアップ時間は20秒で、2008年発売の「MX-2600FN」の60秒から約67%減らしている。

 複合機とWebサービスやソフトウェアを連係する「Sharp OSA(オープンシステムズアーキテクチャ)」と呼ぶ仕組みを活用し、スキャンした紙文書を外出先などでプリントできるサービスを2011年春に開始する。具体的には、「Evernoteやシャープ独自のWeb会議サービス、データストレージとの連係を想定」(シャープ ビジネスソリューション事業統轄 兼 ドキュメントソリューション事業本部長の中山藤一執行役員)している。

 シャープ製の多機能携帯端末「GALAPAGOS」やスマートフォンとも連係できるようにしていく。また、ファミリーマートやサークルKサンクス、スリーエフを中心に、全国約1万7000件のコンビニエンスストアに導入しているシャープ製の複合機から、連係するWebサービスのデータを印刷できるようにもなる。2011年春には「3000〜5000件のコンビニでスタートする」(中山氏)見通しだ。

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