Google、「Google Apps」で60以上のサービスを利用可能に

Googleは、オンラインオフィススイート「Google Apps」有料版のアカウントで主要アプリ以外のほぼすべてのGoogleサービスにアクセスできるようにした。

» 2010年11月19日 07時26分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは11月18日(現地時間)、オンラインオフィススイート「Google Apps」でほぼすべてのGoogleサービスを利用できるようにしたと発表した。5月に予告していた通り、BloggerやPicasa Web Albumsなど、60以上あるサービスを、Google Appsのアカウントで利用できる。

 これまでGoogle Appsに含まれていたのは、Gmail、カレンダー、Google Docs、Google Groups、Google Site、Google Videoのみで、顧客からほかのサービスも追加してほしいというリクエストが多数寄せられていたという。

 管理者は、提供するアプリのセットを部門ごとに設定できる。例えば、写真編集ができるPicasaは経理部には必要ないが、マーケティング部門では有用だ。

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 ただし、今回追加されたサービスは、Google Appsのサポート規約および稼働率保証(SLA)の対象外になっている。

 同社はまた、Google Appsの各エディション名を以下のように変更した。

  • Googe Apps Standard Edition→Google Apps(一般ユーザー向け無料版)
  • Google Apps Business Edition→Google Apps for Business(1ユーザー当たり年間50ドルで99.9%のSLA、電話サポート付きの企業向け有料版)
  • Google Apps Government Edition→Google Apps for Government(政府向け有料版)
  • Google Apps Education Edition→Google Apps for Education(教育機関向け有料版)

 新規ユーザーは同日から追加アプリを利用できる。既存ユーザーは向こう数カ月のうちに、管理者のコントロールパネルからアプリを追加できるようになる見込みだ。

 Googleと企業向けオンラインオフィススイート市場で競合する米Microsoftは、10月に新版を発表した際、サービス名を「Microsoft Business Productivity Online Suite(BPOS)」から「Office 365」に改称している。

変更履歴……Google Apps Business Editionの価格が初出時に「月額50ドル」となっていましたが、正しくは「年間50ドル」となります。お詫びして訂正いたします。

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