非論理的なクリエイティブ思考を生かして、いいアイデアを思いつく方法3分LifeHacking

デザイナーのFrank Chimero氏が、いいアイデアが思いつくクリエイティブな思考について、人間の頭脳とコンピュータを比べて考察した図があります。この図を基にいいアイデアを生む方法をひも解いてみましょう。

» 2010年10月26日 09時30分 公開
[Adam Dachis(訳:的野裕子),ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]

 クリエイティブ思考というのは、必ずしも論理的ではありません。いいアイデアが浮かんだ時に、それが本当にいいアイデアなのかを判断するのは、論理的でないからこそ難しいものです。

 デザイナーのFrank Chimero氏が、いいアイデアが思いつくクリエイティブな思考について、わたしたち人間の頭脳とコンピュータを比べて考察した図があります。この図を基に、いいアイデアを生む方法をひも解いてみましょう。

image How to Have an Idea/A Frank Chimero Jam

 コンピュータは論理的思考を使いますが、人間はクリエイティブ思考なので、非論理的なこともあります。例えば「オンラインショップで靴下を買った」という情報をインプットすると、コンピュータはおそらく「その靴下は大好きだ(買ったくらいだから)」というようなことを考えるでしょう。

 ところが、人間は同じことを聞いても「靴下で思い出した。そういえば、友だちのミッチと一緒に……」など、「靴下を買った」という事実とは論理的には関係のないことを考えたりもします。

 このように、人間の脳はコンピュータとは違うので、思いついたアイデアがいいアイデアなのかどうかということも、論理的思考ではなく、非論理的な思考に基づいて判断されます。ですから、何か新しいアイデアを考えたり思いついたりする、自分の中のクリエイティブなひらめきは、躊躇(ちゅうちょ)したりせずにどんどん外に出して膨らませてみましょう。そのアイデアが本当に価値があるのかどうかなんて、一通りアイデアを出し終わった後で検証すればいいのです。

 得てしてクリエイティブな人というのは、いいアイデアや答えにたどり着くまでに起こった失敗ですら、それは必要な失敗だったと言います。つまらないアイデアを出して、失敗するのが恥ずかしいという人もいますが、何もアイデアを出さない限りは失敗のしようもありません。

 それに、いいアイデアというのは自分1人で思いつくことはまれで、大体誰かのアイデアとうまく融合した時に生まれることが多いのです。ですから、失敗を恐れてアイデアを出さないのは、まったく意味がありません。

 何かお題がある場合、それについてアイデアを考える時に、最初に自分に投げかけるといい質問をお教えしましょう(ちなみに、そのお題について何の予備知識もない場合は、まずに調べましょうね)。

そのお題について自分がすでに知っていることは何か?

そのお題といままでどういう関係だったか?

ほかの人はそのお題とどういう関係だったか?

 この質問に答えながら、マインドマップを作成していきます。どんなささいなことでもいいですし、自分の思い込みや偏見かもと思うようなことでもいいので、頭に浮かんだことは、何でもマインドマップに書いていきましょう。

 マインドマップができたら、できるだけかけ離れたキーワード同士を組み合わせてみます。似たようなキーワードを組み合わせても、ありきたりで面白くありません。かけ離れたキーワードの組み合わせが、お題に対するアイデアの、重要なエッセンスになります。そして、そのエッセンスを基に、今度は実際のアイデアを膨らませていきます。自分のクリエイティブなセンスで突き進んでみてください。

 結局、いいアイデアを思いつく一番の方法というのは、たくさんのアイデアを出すことです。最初から「あれはダメ」「これは違う」と論理的思考で自分にダメ出しせずに、自由な発想で考えていくことが、いいアイデアにつながるのではないでしょうか。

 以下のリンク先で、この方法を図解したイラストの全貌が見られますので、よかったらそちらもどうぞ。

 Sense vs. Nonsense, or How Not to Be a Dumb Ass Super-computer [Frank Chimero via Swiss Miss]

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