Windows、Macはもちろん、iPhoneやKindleなど、デバイスおよびOSごとの、スクリーンキャプチャの方法をまとめて紹介しよう。
社内向けにソフトなどの操作方法をまとめた手順書を作成したり、商談用の資料にウェブサイトの縮小画像を貼り付けたりと、画面のスクリーンショットを撮る機会は数多い。これらキャプチャ方法はデバイスごと、OSごとに異なっているため、いざ撮ろうとしてキャプチャ方法が思い出せずに戸惑うことも少なくない。今回は、デバイス別にこれらキャプチャ方法をまとめてみた。
Windowsでは[PrintScreen(PrtSc)]キーを押すことにより、スクリーンショットをクリップボードにコピーできる。アクティブウィンドウだけのスクリーンショットを撮りたい時は[Alt]+[PrintScreen]だ。たくさんのウィンドウを開いてごちゃごちゃしている場合にも有効なので覚えておくといいだろう。
なお、Windowsの標準機能としてはスクリーンショットを直接保存する機能を用意していない。コピーしたスクリーンショットをペイントなどの画像ソフトを開いて新規ファイルに貼り付けて保存するか、もしくはファイルを経由せずに直接Office文書などにペーストするのが一般的だ。
もし直接ファイルを生成したければ、各種キャプチャソフトを使おう。具体的にはフリーソフトの「WinShot」などがおすすめだ。ウィンドウ全体のほかウィンドウの内側の領域だけをキャプチャしたり、デスクトップ全体をキャプチャすることもできる。ファイルの形式はJPGやPNGなどから選択できる。
また、キャプチャの対象がWebページで、縦に長いページをスクロールしながらキャプチャしたければ「Capture STAFF - Light -」もおすすめだ。操作手順はやや複雑だが、スクロールキャプチャであれば[Shift]+[Ctrl]+[F4]で取得できる。
キャプチャの中でもひと癖あるのが動画だ。例えばWindows Media Playerでは標準設定のままでは画面を取得できず、真っ黒な状態でキャプチャされてしまう。
こうした場合は2つの方法が考えられる。1つはWindows Media Playerのオーバーレイの設定を変更して撮影する方法。オプションの「ビデオアクセラレータの設定」で「オーバーレイを使う」のチェックを外す。これによって、Windows Media Playerでも動画をキャプチャできるようになる。
もう1つの方法は、キャプチャ機能を持った動画プレーヤーソフトを使ってキャプチャを実行することだ。例えば「GOM PLAYER」であれば標準でキャプチャ機能を持っているので、上記のような設定変更を行わなくとも、GOM PLAYERで再生しながらキーひとつでキャプチャが容易だ。なお、言うまでもないことだが、著作権にはくれぐれも留意するようにしたい。
続いてはMac OS Xの場合だ。MacのキーボードにはWindowsにあった[PrintScreen]がないが、それでもスクリーンショットが保存できる。まずWindowsでは[PrintScreen]を押すと撮れる画面全体を撮る方法だが、Mac OS Xでは[Command]+[Shift]+[3]となる。
Windowsの[Alt]+[PrintScreen]で撮れるアクティブウィンドウの撮影に近いのが[Command]+[Shift]+[4]の後で[Space]キーを押す方法。その時点で開いているウィンドウが選択できるので、好きなウィンドウを選択してマウスをクリックすればいい。
画面の範囲を選択してキャプチャしたい時は[Command]+[Shift]+[4]だけでOKだ。範囲選択してからマウスボタンを離すとその場所のスクリーンショットを撮影できる。これもWindowsにはない機能だ。
なお、いずれもデスクトップにPNG形式のファイルとして保存する。クリップボードにコピーしたい場合は、[Command]+[Shift]+[Ctrl]+[3]や[Command]+[Shift]+[Ctrl]+[4]というように[Ctrl]キーをはさもう。
「アプリケーション」フォルダの「ユーティリティ」にあるアプリケーション「グラブ」を利用すると、マウスポインタを含めたスクリーンショットやタイマー撮影も可能だ。
最近iPhoneユーザーが増えていることもあって、よく聞かれるのがiPhoneやiPadのスクリーンショット。iPhone/iPadともにホームボタンとオンオフボタンの同時押しでキャプチャできる。
画像はカメラロールの中にPNG形式で保存するので、カメラで撮影した写真と同じようにコピーや移動が可能だ。簡単なのでぜひ覚えておくといいだろう。
Amazon.comの電子書籍端末「Kindle」では、[ALT]+[↑]+[G]の同時押しによってキャプチャできる。ファイル形式はGIFで、Documentフォルダの中に保存するので、USBケーブルで接続して取り出すことも可能だ。
余談だが、E Ink製電子ペーパーを用いているKindleであれば、本体をそのままコピー機で複写しても、そこそこ鮮明な画面の複写が得られる。Office文書に貼り付けるといった用途とはちょっと違うが、知っておけば何かの機会に役立つかもしれない。
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