ロフトワークは、企業内でつぶやきを活用するサービス「Yammer」を2009年11月に正式導入しました。本コラムでは「なぜYammerが社員に早く受け入れられたのか」「導入後、社員に変化は起こったのか」をリポートします。
2009年ごろから大いに盛り上がりを見せているTwitter。140字以内でツイートを投稿していく単純な機能ですが、その手軽さから新しいタイプのコミュニケーション手法として、タレント、企業の広報、国会議員まで、多くの人に利用されています。その勢いは2010年に入っても加速するばかり。仕事でもプラベートでも愛用している人も多いのではないでしょうか。
Twitterのように、企業内でつぶやきを活用するサービスが「Yammer(ヤマー)」です。ロフトワークでは2009年10月に試験導入を開始しました。瞬く間に社員に定着したため、2009年11月に正式導入することに決定しました。
なぜYammerが社員に早く受け入れられたのか? 導入後、社員に変化は起こったのか? 本コラムでは、導入後の実態を、アンケートや社長インタビューとともにリポートしていきます。
簡単に言うと、Yammerは企業向けに作られたTwitterのようなサービスです。つぶやきを書き込むと、時系列で掲示板にコメントが投稿されていき、それに返信をすることも可能です。Twitterとの違いは、以下の通りです。
メンバー内での閲覧制限やファイルのアップロードなど、限られたコミュニティー内での使用が想定されていることが、Yammerの特徴です。
では、なぜロフトワークがYammerを取り入れたのでしょうか?
ロフトワークは社員約40人の企業です。規模は決して大きくありませんが、それでも社員一人一人の声が全員に届かないのは事実。もちろん、情報共有のメーリングリストを使っていますが、実際、仕事の内容を含むものが中心で、気軽に個人の意見を伝え合うことができるわけでもありません。
そこでメーリングリストより気軽に情報を共有できるツールを検討し始めました。オンライン掲示板などの試用を経て、たどり着いたのがYammerだったのです。折しも、世の中はTwitterブームで盛り上がりを見せていた時期。気軽に情報発信できる点が採用の決め手でした。
Yammerの導入にあたり、まずは基本ルールと決めました(実際には、Twitterの使用方法を前提に、あまり枠組みをつけない形で運用がスタートしました)。
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