一人で抱えず、オープンにBiz.ID Weekly Top10

アイデアや企画の創出は、一人で考えてもらちが明かない場合もあります。その際は、抱え込まずに周囲にオープンにしてみると、思わぬ発見につながります。

» 2010年09月09日 18時57分 公開
[藤村能光,Business Media 誠]

 先週のアクセスランキングの1位は「アイデア出しに最適――キングジム、タッチパネル式メモパッド「Boogie Board」を販売へ」でした。ちょっとしたメモやアイデア出しにちょうど良いサイズのメモパッドです。価格は4980円とお手ごろ。オフィスのペーパーレス化にも貢献しそうですね。


 誠 Biz.ID編集部に来て1週間が経ちました。ここだけの話、配属の1週間前からもんもんとした日々を過ごしていました。なぜなら宿題が与えられていたからです。「9月1日までに企画案を100本作ってきて。1週間あれば1日10本くらい考えれば大丈夫だよね」(T編集長)。軽いテイストの口調で相変わらずの鬼っぷりですが、新たな編集部に入るための通過儀礼だと頭を切り替え、1人ブレインストーミングをやってみました。

 30本くらいまではわりとスムーズに企画が出てくるのですが、そこから先がなかなか進まず。これまで携わってきた仕事を振り返ったり、Biz.IDの過去記事に手掛かりを求めてみたりしたのですが、60本をひねり出した段階で打ち止めになってしまいました。得意分野以外の発想が苦手だったわけです。

 時計の針が締め切り時間に近づく中、行き詰まった状態からは抜け出せそうにありません。気分転換とばかりに社内のオープンスペースに行ってみると、同期や後輩の社員が何人かいました。今の状態を軽く話してみると、「有給をきちんと使い切る方法」「過去人気記事だった文字をきれいに書くシリーズを体験リポート」――など自分では考えつかなかった企画の種が出るわ出るわ……。それらにインスパイアされ(少し拝借させていただき)、企画案の提出にこぎ着けました。締め切りの28分前のことです。

 自分だけの力で企画を作ったわけではないので、このやり方は邪道だったかもしれませんが、1人でうんうんうなってもアイデアが出てこない場合は、思い切って周囲に助け船を出してみるのもいいかもしれません。異なる着眼点や考え方によって、アイデアが形になっていくこともたくさんあります。

 提出した企画案の1つ「たばこ部屋に変わるアイデアブレストの場を探せ」は、この体験から生まれました。「有益な情報やアイデアはたばこ部屋で多くやりとりされているが、それに代わる場所はオフィス内にないか」という切り口です。

 オープンスペースのような場所に足を運び、積極的にアイデアをシェアしてみると、思わぬリターンが得られることもあります。「1人で抱え込むよりも、オープンに」。実践してみる価値ありです。ちなみにT編集長いわく、「もともと1人で考えろ! といったつもりはなかったけどね(笑)」とのこと。「正攻法で押し切れない時は奇策で攻めよ」というアイデア出しのこつを伝授していただいたと解釈しようと思います。

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