タスク管理ツール「Nozbe」のいいところ、悪いところあなたの不安、見積もります

タスク管理には、タスクを処理するための資料をいつでも見られたり、スケジュールを確認できたりすることが重要。EvernoteやGoogleカレンダーと連携するタスク管理ツール「Nozbe」ではそのいずれも可能です。ただ1つ、残念なことがあってToodledoからの移行をためらっているのですが……。

» 2010年09月03日 14時41分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 先週の続きです。先週は「Nozbe」というタスク管理ツールを取り上げました。このツールの特徴は、EvernoteをNozbe上から参照できるところです。

 あるタスクを実行するには、参照資料が必要なことがあります。Evernoteに参照用資料が集中している人にとって、タスクをチェックしながら、同じプロジェクトの参照資料を同じ画面で参照できることのメリットは大きいのです。

 参照資料と同様、タスク実行時に把握したいことがもう1つあります。タスクを実行するために利用できる時間です。例えば、これからプレゼン用のスライドを作ろうという時、その資料はいつまでに必要になるのか、素早く確認できた方がいいでしょう。

 Nozbeからは、Googleカレンダーの予定を参照できます。ですから、予定をGoogleカレンダーで管理している人は、Nozbeの画面でGoogleカレンダー上の予定もチェックできるというわけです。

 わたし自身はもともと、「Toodledo」というツールですべてのタスクにかかるであろう時間を見積もって、タスクを管理しています。ですから、予定もToodledo上に入れ込んで、タスクと同じような扱いにしています。Nozbeだとこれがほとんど自動的にできるというわけです。

 また、非常に面白いNozbe上の挙動として、タスクごとの「見積もり時間」は5分、15分、30分、45分、1時間、1.5時間と、選べる数字が限られているのですが、Googleカレンダーから読み込んだ予定に関しては、1分単位の決定が反映されるのです。

 このように、EvernoteやGoogleカレンダーのデータを参照してくれるNozbeは非常に有望なタスク管理ツールですが、残念な点が1つあります。検索結果を保存する、いわゆる「スマートフォルダ」が作れないのです。これさえできれば、自分なりの利用法に応用できるので、Toodledoからの移行を検討するのですが……。

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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