日々の作業記録も日記も娘の成長日誌もまとめて――結局「Bento」にたどり着いたあなたの不安、見積もります

せっかく「作業記録」を取るのなら、「日記」もまとめてしまいたい。しかしやってみると、なんだか二度手間。一時、娘の「成長日誌」までつけていたから、三度手間とすら思えてきます。どうしたらまとめられるのか、考えてみました。

» 2010年06月17日 20時00分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 せっかく「作業記録」を取るのなら、「日記」もそこにまとめてしまいたい。わたしは以前からよく、そう思っていました。

 自分の仕事術の性質から、「作業記録」はマメに取っているのですが、「日記」はそうでもありません。作業記録には感情の動きなどは表れず、仕事の流れやかかった時間などが見えるだけです。

 客観的で役に立つのですが、あまり面白いとは感じません。娘が生まれてからはますます、作業記録が無味乾燥なものに感じられてきたから不思議です。

 そこで、夜に1日にあったことを思い起こしながら「日記」をつけることにしました。娘の成長記録を兼ねたものを、です。

 しかしやってみると、なんだか二度手間を感じました。「作業記録」と重なるところも少なくない「日記」を別のところに保存していくという行為に我慢ならなくなったのです。一時、娘の「成長日誌」までつけていたから、三度手間とすら思えてきます。

 それをいっぺんに解消できるツールを最近発見しました。ファイルメーカーの「Bento 3」(Mac OS X v10.5.7/v10.6対応、5040円)です。簡易パーソナルデータベースソフトで、簡易といいながら、複数のデータベースを簡単に統合できるなど、たくさんの便利な機能を備えています。

 これを使ってわたしは、作業記録と日記と娘の成長日誌の3つを1つに統合するようにしました。

 Bentoのすばらしいところは、「作業記録」を見ながら、「日記」に書くべき内容を思い起こせるところです。その日に撮った写真も貼り付けておくと、いわゆる「クオリア」を再現するのに、驚くほど役に立ちます。

 作業記録自体の有用性には大きな変化がありませんが、日記と写真が加わることで、情緒的な部分までよみがえってくるところがちがうのです。これによって、「読み返す」ことへのモチベーションがけた外れに高まります。体験版もダウンロード提供していますので、興味のある人は試してみるといいですよ。

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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