お金の不安から解放されるためにあなたの不安、見積もります

どうしてもお金の不安と無縁ではいられません。ですが、わたしはあるソフトを利用してそうした不安を軽減することに成功しました。今では来月の銀行口座にいくら入っているかを見積もることができます。しかも妻の口座まで。

» 2010年04月08日 12時00分 公開
[佐々木正悟,ITmedia]

 「こんな時代だから」とよく言いますが、どんな時代であっても、お金の不安と無縁でいられる人は少ないと思います。

ビジネスパーソンの気になる疑問

 佐々木さんは、フリーランスですが、お金の不安はありませんか?


 もちろん、あります。

 収入が増えれば、支出も増えます。自動的に税金や年金の額が増えますし、仕事が増えれば、資料に必要な支出や、移動に必要なお金、さらには、それまで出入りしたことのないようなところへ出入りするために、新しいスーツを用意したりする必要も出てきます。

 もちろん、仕事が減れば減ったで、収入は減りますから、どうしてもお金の不安と無縁ではいられないと思っています。


Master Money for Mac 2。4980円
ウィザード画面

 そんなわたしが頼りにしているのが、Macの「Master Money for Mac 2」という家計簿ソフトです。

 たぶんどんなソフトを使っても、家計簿を付けられると思いますが、このソフトを使えば、未来の収支が把握できます。要するに、未来の日付であっても、現在と同じように扱うことができるので、収支を想定して金額を入力できるということです。

 だからわたしは、来月の1日や再来月の1日に、どの口座に、いくら残額があるか、常に把握しています。もちろん、実際に収支が発生すれば、ほぼそのタイミングでデータを入力しますから、未来の残高は、リアルタイムに変わっていきます。

 紙の家計簿でこれをやるのは、非現実的なので、デジタルツールにうってつけの作業です。いまでは、妻の口座や財布の現状がどうであるか、1円単位で知っています。妻は知らないでしょうが。

 もちろん、ここまでやられることを好む人はいないかもしれませんが、こうしておくことで、不安を大幅に解消できるのはたしかです。いくら使えば、何月何日頃に危なくなるか、いくら収入があれば、何月何日までは大丈夫か、それが分かっていれば対策を立てられるからです。「不意に」お金がなくなる、などということはありません。

 不安は未来の不確定要素からやってきます。ですから未来の不確定要素を、可能な限り確定要素に変えておくことで、解消できるというわけです。

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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