10週間のダイエットの最終成績としては、「体重4.5キロ減」「体脂肪率4.1%減」となりました。今後もこの生活をずっと続けていこうと思っています。
先週、連載の最終回として2カ月強のダイエット生活を振り返った「健康スーパーサイズ・ミー」。ですが、きちんと10週目リポートまでお届けしたい――ということで、時系列は前後しますがもう1回だけ続くのです!
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | パン、バナナ |
昼食 | おにぎり、コーンポタージュ |
夕食 | 野菜カレーライス、野沢菜、トマトサラダ |
運動 | ジョグ5キロ、エアロバイク50分 |
とうとうダイエット10週目に入りました。連載開始時の約束では、今週さえ乗り切れば、肉もジャンクフードもお菓子もジュースも一応解禁になります。でも、特にそれを期待しているわけではありません。強がりを言うわけではなく、「食べようと思えば、何でも好きなものを食べることはできる。でも、その食生活って、本当に自分がしたいことなのかな?」そう冷静に問いかけているところなのです。
人間誰でも、「宝くじに当選して億万長者になったら、何を買う?」的な妄想をしたことがあると思います。わたしももちろんあります。たいていの場合は、最高級の衣食住をそろえるところから始まります。豪邸に住んで、召使いを雇って、高級外車を乗り回し、ブランド品を身につけ、世界中の美味珍味を食べまくり、残りは貯金……みたいな。わたしの場合、「美食」とか「暴飲暴食」という欲望がスッポリ抜け落ちました。こういう考え方をするということは、ダイエットが終わっても、欲望に流された食生活をしないという心構えが固まりつつあるのかなと思います。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | パン、キウイ |
昼食 | いなり寿司、コーンポタージュ |
夕食 | アジの開き、カボチャスープ、野沢菜、ごはん、いちご |
運動 | なし |
ダイエット中である/ないに関わらず、(お菓子やファストフードなど)食べたいモノを完全に絶つ必要はない、というのが今の考えです。白か黒かのガチガチのルールは結局のところ、長続きしない気がします。実際、わたしも肉と菓子を絶つと宣言しながら、スキー帰りにキャンデーを食べたり、出先で行き掛かり上仕方なく肉の入ったメニューを食べてしまったことがありました。でも、それで失敗したとは思っていませんし、何かに負けたという気持ちもありません。
ダイエット生活の10週達成後、どんな食生活を送るべきなのかを、ここ数週間ぼんやりとではありますが、意識していました。わたしなりに導いた結論は、「48時間以内にリカバリーできるなら、何を食べてもよい」です。
リカバリーの方法は2つで、
これさえ守れば、バランスを失うことも、リバウンドもすることなく、体重や体脂肪をキープできると思います。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | パン、キウイ |
昼食 | パン、コーンスープ、サラダ巻き |
夕食 | たらこパスタ、タケノコとモヤシの炒め物、スープ |
運動 | エアロバイク60分 |
ウエストがさらに引き締まってきました。さすがにベルトの穴2つぶんまでは減っていないですが、以前にも増してスムースにベルトが締まります。これまでのジーンズ類がガバガバになり、履き心地が悪いです。しかし、心は晴れ晴れとしています。やはり、目に見える成果を実感するとモチベーションを一気に高められますね。
思い切って、今のウエストサイズにジャストフィットしたジーンズを買うことに決めました。そうすれば、仮にリバウンドしても、すぐに体型の変化に気がつくからです。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | パン、キウイ |
昼食 | まぐろ定食 |
夕食 | ちらし寿司、味噌汁、トマトとタマネギのサラダ |
運動 | なし |
築地めぐり、調理、スキーなど、ダイエットをキッカケに楽しみを見つけてきました。つらいダイエットでも、楽しみがあると長続きするものです。そしてもう1つ楽しみが増えました。それは、「地方スーパー巡り」。「休日に他県を訪れたら、その土地のスーパーに行く」ことです。
なんだそんなことか、と思いますよね? でも、意外に驚きと発見に満ちていて、退屈しないのです。地元では高価な果物が隣の県では半値だったり、見慣れない野菜が特売になっていたりするのです。スーパー以外では道の駅もおすすめ。温泉地近くの畑や空き地で地元の農家の人たちが野菜をばら売りしていたりしますが、あれも掘り出し物があって、穴場的スポットです。
県民性の違いにフォーカスしたテレビバラエティを見るのがわたしは好きなのですが、その県民性がはっきりと表れるのが「食」ではないでしょうか? 地方スーパー巡りも、こうしたバラエティ番組を見るのと同じような楽しみがあります。
「○○県の人は、こんな野菜を食べるのか〜」
「○○がこの土地の特産品なんだぁ、どうやって食べるんだろう?」
……などと、いちいちうなりながら魚介類や野菜を見たり買ったりするだけなのですが、妻は「ニラとほうれん草がこんなに安い! あっ、そっちのキウイとイチゴとって。ついでにこの大根も! まとめ買いするわよっ」……と興奮気味です。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | パン、キウイ |
昼食 | エビのサンドイッチ、おにぎり |
夕食 | ホッケ、ごはん、味噌汁 |
運動 | ジョグ5キロ、エアロバイク30分 |
今日はあまり食べなかったせいか、終日お腹が鳴っていました。腹が鳴ると、どうしてもマイナス思考になってしまいます。
街にはおいしそうなレストランが立ち並び、楽しげに食事をしている人がうらめしく感じます。「そういえば、結局マクドナルドのビッグアメリカ・キャンペーンのハンバーガーは全部食べ逃したな……テキサス、ニューヨーク、ハワイアン、カリフォルニアといった都市の名称を冠した期間限定ハンバーガー……いったいどんな味だったんだろう」などと考えつつ街を歩いていました。
ときどき忍び寄る誘惑をなんとか断ち切ったとき、例えばコンビニのレジ横に「さぁ、食べて♪」とばかりに置かれた大福に手を出さず、無事に会計を済ませられたとき、心の中で大いに自分を誉めています。
「食べなくて良かった。食べてたら、きっと後悔していたはず。ようガマンした、オレ!」という風に(笑)。ダイエット中は、こんなことを1日に4〜5回やっています。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | フランスパン |
昼食 | ツナサンドイッチ、おにぎり |
夕食 | アジの開き、ひじき、ほうれん草のおひたし、ごはん、味噌汁 |
運動 | なし |
うっすらではありますが……腹筋が浮き出てきました! もちろん、ボクサーのような6つにきれいに割れたわけではありません。でも、腹筋の上のあたりにポコポコと凹凸ができました。う〜む、かなりうれしいです。努力が報われたんだなぁ(しみじみ)。でも、ちょっと油断したら消えてしまいそうなはかなげな凹凸なので、大事に守っていこうと思います。
気のせいなのかもしれませんが、嗅覚が敏感になったと思います。周囲の栄養ドリンクやおせんべいのにおいが、すごく気になります。空腹だからといってしまえばそれまでなのでしょうが、それだけなのかよくはわかりません。
食事と運動 | 内容 |
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朝食 | ツナサンドイッチ、バナナ |
昼食 | カレーうどん |
夕食 | 豚汁、ごはん、バナナ |
間食 | せんべい、キャンデー |
運動 | スキー7時間 |
とうとう今日で最後です。長かったようで、あっという間に過ぎ去ったような気がします。今日は最後の日だったので、ラストスパートの有酸素運動として、日帰りスキーにでかけました。昼食休憩以外は休まず滑りっぱなしでした。疲れはしましたが、翌日は筋肉痛もなく、普段どおりの生活がすごせました。体を鍛えているおかげでしょうか、少々の運動ではバテないことをうれしく思います。
やはり終日スキーをこなすと、相当なカロリー消費と発汗をするのでしょう。甘いものとしょっぱいものを食べずにはいられなくなります。ダイエット最終日ということで、ちょっぴり自分を甘やかしてしまいました。
8、9、10週と3週連続で67キロジャストだったのは少々心残りです。今週、66キロ台に乗せられる感触はありましたが、残念ながら67キロのカベを破ることができませんでした。ただし、体脂肪率はさらに落とし、記録を更新することができました。10週間のダイエットの最終成績としては、「体重4.5キロ減」「体脂肪率4.1%減」となりました。驚くような劇的な減量ではないですが、健康的なペースで絞り込めたことで、まずまずの成果と呼べると思っています。
時期 | 体重/体脂肪率 |
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ダイエット開始時 | 71.5キロ/19.6% |
1週終了時 | 69.5キロ/18.3% |
2週終了時 | 69.4キロ/17.9% |
3週終了時 | 68.3キロ/17.8% |
4週終了時 | 67.8キロ/17.7% |
5週終了時 | 67.6キロ/17.4% |
6週終了時 | 67.2キロ/16.5% |
7週終了時 | 67.6キロ/16.8% |
8週終了時 | 67.0キロ/15.8% |
9週終了時 | 67.0キロ/16.4% |
10週終了時 | 67.0キロ/15.5% |
ダイエットが終わった後にどういう生活を送るかについてずっと考えていまして、その結論がわたしなりに導き出せたことが最大の収穫です。
ダイエット前の食生活に戻ってしまったら、それは期間限定で体重を落とせただけで元の木阿弥で、意味がありません。ダイエットが終わっても、そのままダイエットを継続してしまうくらいに生活になじんでいないと、リバウンドの可能性はあると思います。
わたしは今、「(ダイエット前の)元の食生活には戻りたくない」と考えるようになりました。ダイエット中にあれほど恋焦がれたさまざまなジャンクフードを、「むしろ口にしたくない」のです。太ることへの恐怖よりも、身体の栄養にならないものをわざわざ食べる意味がない、と考えているからです。
今回は美味しかったものではなく、一番お世話になったメニューを挙げたいと思います。
それは、ツナサンドイッチです。以前のサンドイッチ連載でも取り上げたことのあるメニューですが、わたしにとってこれがリーズナブル、手軽、そしてそこそこおいしい食べ物でした。仕事場への弁当として、小腹がすいたときの間食メニューとして、冷蔵庫に何もないときでもさっと用意できる手間のかからないローカロリーメニューとして、わたしのダイエットになくてはならない存在でした。にんにくパウダー、カレー粉、こしょうを多めにかけて、強めの味付けにすると、ダイエット時のひもじさが癒されました。
さて、これにて10週分のダイエットリポートは終了です。短い経験ではありますが、実体験をベースに自分なりに発見したコツは、連載の担当編集部さんとの対談形式でまとめてあります。こちらもぜひご覧ください!
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