精神、知性、肉体、情緒――伸びない組織の「危険な兆候」「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック 第七の習慣

ライフバランスをとる上で、どういった行動が必要でしょうか。出てきた答えを「仕事」「家族」、そして「自分」の3つに分類して考えてみましょう。

» 2010年01月21日 09時30分 公開
[フランクリン・コヴィー・ジャパン,Business Media 誠]

「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック with DVD Vol.8 第七の習慣:刃を研ぐ

 実りある人生を送っている人々には共通する習慣があった――1996年に発売されて以来、ビジネスパーソンをはじめとする世界中の人々に多くの影響を与えたスティーブン・コヴィーのベストセラー『7つの習慣』

 7番目の習慣である「刃を研ぐ」とは、日頃がんばり過ぎて疲れがちな自分をいたわり、能力をみがき直し、大きな成果を生み出すための方法を学ぶことです。『「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック 第七の習慣』から、「成長を続ける自分」になるための5編を抜粋してお届けします。


 『第8の習慣』では、組織が4つの側面を疎かにすることで発生する問題を「組織における4つの慢性的問題」として紹介しています。

 まず精神とは良心のことであり、もし良心が組織の中で軽んじられたらどんな問題が発生するでしょうか。社員がそれぞれの良心に反する行動を強要されたら、どのような問題が起こるでしょうか。間違いなく、社員同士の信頼関係は生まれません。低い信頼はすべての企業が直面する第一の慢性的問題です。

 組織で知性が疎かにされたらどうなるでしょうか。この場合はビジョンも価値観も共有されない組織ができ上がってしまいます。その結果、政治ゲームが横行し、意思決定にさまざまな判断基準が用いられることになります。

 組織の肉体的側面(骨格構造、システム、プロセス)で、規律を軽視する風潮が蔓延するとどうなるでしょうか。組織が整わず、規律も生まれない組織になってしまうでしょう。組織全体が1つにまとまることができず、市場や顧客、取引先と整合性のとれた組織を築くことができなくなってしまうでしょう。

 組織の情緒的側面を疎かにした場合はどうでしょうか。目標や仕事に対する情熱や一体感がなく、自発的な熱意やコミットメントもない組織は、やがて深刻な無力化(ディスエンパワーメント)に陥ってしまうでしょう。

 これら4つの慢性的問題は、さまざまな急性の痛みを引き起こすことにもなりかねません。市場での失敗、品質低下、コストの増大、実行力の欠如など、あらゆるところで問題点が表面化する危険性を孕んでいます。


  • あなたの組織に危険な兆候は出ていませんか?
  • 今すぐ、どのような対策を施すべきでしょうか?

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